24 改装本『彼女の色に届くまで』


size:W193mm×D134mm×H26mm 312ページ

<作品の説明>今年デビュー10周年を迎えられた似鳥鶏さんの著書を改装しました。才能と青春にまつわる連作短編ミステリー。謎を解く鍵として有名絵画が多数掲載されています。そのぶん装丁は色遣いを控えめにし、ただスリップケースに光の欠片をイメージしたプラバンを飾りました。表紙の「鳥」は、似鳥さんのサインを参考にしています。10回目のコンクールということで基本に立ち返り、好きな本を好きな形に作り替えました。

<エピソード、制作時の事等>本は合計4冊購入しました。似鳥さんの印税に貢献できるし、10周年記念キャンペーンの応募券もたくさん入手できたしよかったです、ということにしています。昨年末、書店での座談会+サイン会に参加したのですが、いま思い出しても胸が高鳴るほどの至福のひと時でした。10周年を機に、ますますはばたいてほしい作家さん。今後いっそうのご活躍を期待しています。

<自己紹介>本を作るのは楽しい。10年前もいまも変わらずそう思っています。

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13 コメント

  1. りせ

    プラバンがとても美しいです。可能性は無限の広がりを見せますね。
    元の文字もかわいらしく、またきっとサインもかわいらしいものなのだろうと思いますが、そこからこの光の感じと素敵なデザインに仕上げたのはやはり技術力だと思います。
    写真ではきらきらしていないのに、きらきらしい光が見えるような、そんな装丁ですね。
    サインの青の縁取りも絶妙。シンプルなのに、グッときます。
    いつもながら良いものを見させて頂いてありがとうございました。

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  2. みやけ

    24・タイトルのラベルがエナメル?七宝?と思うくらいツヤッと光沢があって、高級な感じがしたのですが、伺うとプラ板とか。ナイスなアイディア、私もやってみたいですね。写して書いたときいて、こんなに細かく写せるなんてすごーい、と内心思ってましたが、プラ板だから、縮むのですね。花布の編みも美しいし、本や作者へのリスペクトを感じる、でしゃばらないけど、隅々まで丁寧な仕事、いつもながらに手製本のお手本ですね。

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    • 作者

      みやけさん、ありがとうございます。プラバンは、自分でも悪くないなとは思っていましたが、皆さんの反応がものすごく良くて驚くばかりです。簡単でおもしろいので、ぜひみやけさんもやってみてください。花布も見ていただいて……そう、今回は編んでみたんです。教室でやるのとは勝手が違って、苦労しました(涙)。他のどの作業もそうです。10年を経ても、日々是勉強、ですね。

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  3. Saie

    著者と作品に対する敬意が随所にあらわれている所が伝わります。細部まで不足なく、行き届いた作りに毎回感心します。ケースにプリズムが見えるようなあしらいが素敵です。

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    • ひだい

      Saieさん、ありがとうございます。過分なお言葉に恐れ入るばかりです。プリズムのように見えたなら、狙った効果が上手く出たということでしょう。申し訳ないくらい簡単にできるものなので、すごくお得感があります(笑)。

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  4. miyamame

    プラバンに意表をつかれました。
    タイトル「鳥」がかわいい。くちばし!がある。
    表紙のエンボス、うつくしい…。

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    • 作者

      miyamameさん、ありがとうございます。似鳥さんのサインにはたいていひよこも書かれていて、最初はそちらにしようと思ったのですが、「鳥」の字のデザインのおもしろさに不意に気づいて変更しました。プラバンの文字も中表紙をなぞったものですし、元の本にずいぶん助けられています。

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  5. 会場コメント

    色のセンスが素晴らしい。
    上品でああいう本を作りたいと思いました。
    タイトルの入れ方もステキでした。

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    • 作者

      ありがとうございます。この作者の方が好きなので、作品に恥じぬ装丁にしたいと、とにかく真面目に取り組みました。スリップケースのタイトルはプラバンで作りましたが、使い方次第でおもしろい効果が出せるので今後も研究を重ねる所存です。

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  6. 会場コメント

    控えめな色使いが上品で好きな作品です。

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    • 作者

      ありがとうございます。控えめというか、はっきり言えば地味ですよね(苦笑)。最初はもっとカラフルなものをと考えていたのですが、やはり本は中身が大切ということで、出しゃばり過ぎない装丁を心掛けました。

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  7. 会場コメント

    スリップケースのプラバンがすてき

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    • 作者

      ありがとうございます。いろいろな色が溶け合ったような雰囲気が上手く出せたなと自分でも思っています。

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