87 遠野物語 改装

size:158mm×118mm×23mm 240ページ

<作品の説明>民話と聞いて最初に思い浮かぶのは、柳田国男の遠野物語です。私が学生の時に読んだ記憶があり、部屋を探したところ本棚に40年間置かれたままになっていました。開いて見たら本文紙の周囲が赤褐色に焼け、本自体が民話と同様に時間による忘却の淵にある様でした。それを一旦、現在に留めたく改装した次第です。特に記すべき素材があるとしたなら、40年の時間です。

<エピソード、制作時の事等>紙の損耗がかなり進んでいて、作業によって傷んでしまう事が多くありました。また見返しの紙の水分浸透性が読みきれず、本文紙に貼ってプレスしたところ、折り合わせ面で接着してしまい剥がした際に傷んだので、仕方無く別のデザインの見返し紙と繋いで作りました。

<自己紹介>長い間広告のグラフィックデザインの仕事をしてきましたが、イメージだけでは無く、モノそのものを作りたいと思って製本を始めました。紙や糸や革、道具を扱う時の手の感触がこの上なく楽しく感じます。

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6 コメント

  1. 会場コメント

    表紙の布がすごく素敵でした。

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  2. 会場コメント

    自分と同じ「文庫本の改装本」だったので勉強になりました。

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  3. 会場コメント

    色合い。

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  4. 会場コメント

    素材「40年の時間」カッコイイ!

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  5. 会場コメント

    雰囲気があるきれいな作品だと思います。

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  6. 会場コメント

    表紙の雰囲気(色味)が好き。

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