72 改装 『ロシア・シベリアの民話・ソビエトの民話集』


size:227mm×207mm×25mm 190ページ

<作品の説明>ロシア・シベリア・ソビエトの民話集を改装。本編の挿絵が色鮮やかなので、使う素材とその配色は単純に、かつ、ロシアらしさを取り入れるように心がけました。表紙は白樺の籠がモチーフです。
表紙/和紙に白樺の樹皮模様を染め、編んだ状態で裏打ち。
見返し/ラシャ紙、ちぎった和紙。物語に馬、狐、鳥が登場するので和紙を動物の毛に見立て見返しに貼り付けました。
函/マトリョーシカの姿をエンボスに。

<エピソード、制作時の事等>本編を読み、白樺の籠に入っている民話集と女性の赤いスカーフ、というイメージを元にデザインし、素材作りを行いました。表紙には、民話の登場人物も使っているかもしれない白樺の籠の編目をデザインに取り入れることに。樹皮に見えるよう、染めるための版を作るのに毛糸を使ったことが工夫した点です。また、解体の際、元の素材である表紙をはがし使えるようにする工程に苦労しました。

<自己紹介>紙や布を染め、様々に組み合わせを考え、製本の中に取り入れることに興味があります。

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6 コメント

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    何も説明を読まずに画像をパッと見た印象が和っぽかったのですが、
    説明に和紙だとあり、なるほど納得。
    グリッドのグラデーションも、なるほど白樺の籠の編み込みですね。
    素材づくりからやられているとは、手間暇を掛けられてますね。

    現物を見たわけではないので画像での感想でスミマセン、
    でも細かく丁寧に作られているなというのがとてもよく分かりました。
    こういう風に手を掛ける事で、また違った愛着も湧きそうだな、
    いいですね。

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  2. ひだい

    いつものことながら、本当に完成度が高い。本とケースでひとつの世界ができあがっている。うつくしい。ため息がこぼれてしまう。シンプルだけど手が込んでいて、抑えめな色調ながら華やかさがある。こういう本を作りたいんだよなあとしみじみ思う。染色と手製本がすごくいい形で結実していますね。

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  3. 会場コメント

    さすがの端正な本作りにため息が出ます。素敵です。

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  4. 会場コメント

    物語と素材がぴったりと思いました。

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  5. 会場コメント

    素材を染めたりあんだりしてとても凝っているところ。
    ロシア語にとても合っていてたたずまいが美しいところ。

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  6. 会場コメント

    表紙の樺の作りがすばらしいと思いました。内容とのフィット感も良いと思います。

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