29 10世紀の製本

size:W185mm×D130mm×H58mm

<作品の説明>10世紀頃の製本、カロリング製本を作ってみました。表紙は木の板を床革でカバー、本文はパーチメント…には手が出ず「ミューズ羊皮紙80kg」を使用。板に支持体(麻ひも)を通しヘリンボーンで綴じています。留め具は、Dカンと椅子の生地留めを使用しました。

<エピソード、制作時の事等>のこぎりで板を切り、カンナで角を落とし、ヤスリをかけ、ドリルで穴を開けるという「ザ・大工仕事」の10日間でした。
文献通りには再現できなかった部分が多く心残りが多いです。素朴すぎてコンクールには場違いかもと思いつつ、初めてなのでお許しください。

<自己紹介>モノとしての本の形が好きです。紙を折って、糸と針でかがっていく作業がとても好きです。

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7 コメント

  1. みやけ

    10世紀の古い製本がかっこいいですね。作っでみたいです。作品が白で統一されていて、古い製本なのにスタイリッシュです。

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  2. A.A

    ものすごくカッコイイです!
    表紙の厚みからゴツい印象を受けてもおかしくないのに、周りを覆っている革の素材感や色の組み合わせで、手になじむ優しさをも感じさせる、不思議で惹きつけられるたたずまいでした。
    本を開いたときにラウンドする背中が好きで、常々表紙を付けると外から見えなくなってしまうのを残念に思っていたのですが、この仕立てだと背中が隠れてしまわない上に、革が貼りこまれているので丈夫なのがとてもステキだと思いました。

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  3. 会場コメント

    すごく存在感があり、独特のたたずまいが素敵だと思いました。

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  4. ひだい

     10世紀の本という発想がまずおもしろい。外見は装飾らしい装飾がなく、そっけないと言っていいくらいなのですが、そこにあるだけで訴えかけてくるような存在感がある。
     珍しい製本方法だったので、せっかくならもっと詳しい説明が欲しかったです。見に来ている人は製本に少なからず興味を持っているわけですから、知りたがっているのはわたしだけではないでしょう。「文献通りには再現できなかった部分」も、どこがそうで、文献通りならどうなっていたのか。なぜできなかったのか。大変気になります。
     あと、コンクールだからと言って、素朴なものが場違いだとはわたしは思いません。テーマに沿っていること、コンセプトがしっかりしていること、技術がそれに見合っていること、それらの方が大切なのでは。そういう意味で、気持ちのよい作品でした。

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  5. 会場コメント

    パッと見た印象がコロンとしていてかわいい。
    開いて閉じたりするのも気持ちよいです。

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  6. 会場コメント

    予想以上に重くてびっくりしましたが、エピソードを見て納得。大工と手製ほんの合体技、素敵だと思いました。

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  7. 会場コメント

    木がおもしろい

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