size:W175mm×D135mm×H15mm 20ページ
<作品の説明>表紙は鳥の足の模様をしています。
本文は繊維が見える和紙をちぎって、バサバサにし、鳥の巣みたいな木のようなイメージで作りました。ページをめくるごとに鳥が一羽ずつ増えていきます。最後は10羽になります。
<エピソード、制作時の事等>鳥の足をどうやって作るかとても悩みました。毛糸を使ったら獣感が出だけれど、もっとグロテスクな感じを出したかった。
<自己紹介>都内の図書館で司書として本の修理などをしながら、千葉で本活動をしています。アングラな世界と近代文学が大好きです。
鳥は破れたページから、本の世界と現実の世界を行き来してそうですね。
でも、人が行ったら戻って来られないような・・・
鳥ちゃん探しが楽しかった。
かがる部分に工夫されている所と本文紙の使い方が絶妙な雰囲気を醸し出しています。
ページをめくり読み終わると意味がわかり、印象的な本です。
本文サイズがランダムで天地が直線でないものをかがっていて、発想と作業にはとても大胆なものを感じつつ、とても繊細な世界観ができあがっていて面白かったです。
背中の素材・本文の素材・イラストがコンセプトのもとに調和されていて、とてもステキで印象深い本だなぁと思いました。
本文に使われている味紙、いつも何に使ったらいいのか困ってしまうのですが、鳥の巣に見立てて本文にするというアイディアがよかったです。
鳥の足を工夫して表現されているのが良かったです。
中味も工夫があり!
紙の種類と絵の世界化がぴったりと合っていて、ちぎってランダムな大きさの
和紙を1つに束ねる様子が繊細ながらも強いインパクトがありました。
ちぎった紙やシンプルなイラストの全てがすてき。ブキミな鳥の足が印象的。
世界観と作品が上手く噛み合っている。鳥の足はただの装飾ではなく、軸として製本上の意味があるものになっているのに好感が持てる。そしてそれ以外の装飾を排したところも潔くてよい。文字のみで、絵も決して饒舌ではないのに物語が感じられる。そこはかとなく不気味なところから、なんとなく、ポーの「大鴉」を思い出した。
紙がはみ出ているのがおもしろい。
鳥の巣っぽい感じがすてき。
紙の使い方が面白い。鳥のイメージができている。