size:W217mm×D155mm×H22mm 200ページ
<作品の説明>題名に「十」の含まれる作品を「10」作品選び、20ページを一折りとして「10」折りかがり、角背上製本に仕立てました。●レイアウトのアプリケーション:LaTeX/印刷:Canonレーザープリンタ LBP6200/本文用紙:淡クリームキンマリ 72.5/芯材:2mmボール紙/表紙クロス:麻100%
<エピソード、制作時の事等>「10」と聞いて、まず、自分の好きな夏目漱石の『夢十夜』が思い浮かびました。何とか「夢」をモチーフに本を作れないだろうか……? しかし、それは自分の想像力と創造力ではいかんともしがたかったです。それに、そもそも『夢十夜』は一冊の本にするには短すぎるような気もしました。そこで、青空文庫で題名に「十」の含まれる作品を10作品選ぶことにしました。ところが、意外と選択肢が少なかったうえ、なんとか10折りで仕立てかったので分量の制約もあり、選定には苦労しました。レイアウトソフトを使うのも初めてだったので、それも苦労しました。そして、肝心の本作りは、すでに習ったことにもかかわらず試行錯誤の連続でした。今こうして振り返ってみると、「あそこは楽だったな」という過程がなかったです。実際にできあがった作品を見てみると、不満な点はあります(見返しの貼り方など)。自分の作品を知らない人に見られるという緊張感もあります。手製本の道はまだまだ先が長いのだろうとも思います。それでも、「とりあえず、ここまでは来られたんだ」というささやかな達成感はあります。(まるみず組10周年おめでとうございます!)
<自己紹介>去年の九月からふとしたきっかけでまるみず組に通うことになった製本男子です。本作りどころか、針と糸を持つこと自体小学校の家庭科の授業以来の初心者です。九ヶ月経ってもなお五里霧中ですが、けっこう夢中で頑張ってます。よろしくお願いします。
クリーム色の本文紙がインクを引き立てて読みやすい本になっています。エピソードを読み、初コンクールの時の心境を思い出します。
きちんとした作りで手に持ってしっくりきます。本文の文字の大きさ、レイアウトが非常に読みやすく、長く大切にしたい本になっていると思いました。