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□作品の説明
- 本文紙は『文字禍』に出てくる粘土板を、表紙の図柄は、文字の精が浮遊している様をイメージして選んだ。和でも洋でもない、曖昧な雰囲気を出せるよう、列帖装で仕立て、帙はこはぜではなくマグネットで留めるようにした制作する過程で、様々なアイデアを試行錯誤してしまい、いくつものバージョンが出来あがってしまった。その中から『文字禍』に対して自分のもつイメージに一番近いものを提出した。
- □作品説明やエピソード、制作時の事等
- 読書が趣味が高じて「製本」の世界にまではいりこんでしまった。 家には大量の本が積み上げられ、カオスの様相を呈している。 『文字禍』に出てくるのは、本以前の粘土板であるが、主人公が崩れ落ちた粘土板によって圧死した、という結末は人ごととは思えない。 地震がきたら、私も必ずや、大量の本の下敷きになって圧死するであろうから…
- □作者アンケート
Exhibition No.: 7
size: 242mm×102mm×12mm 52ページ