size:90mm×75mm×20mm 72ページ
<作品の説明>『kitte no Ehon』~20数年前、家族旅行で見つけた楽しい切手セット「日本の昔話集」をおさめる切手帳をデザイン。全7話をお話をなぞりながらめくって見る本。切手ページの背景画像は、オリジナルです。表紙は、会津木綿を使用。シルクスクリーンの自家製小布で風呂敷のように包みました。はじめての割り付け印刷や折を含む仕掛けを、形として仕上げることを目標で作成しました。設計をイメージするために何度も作り替えましたが、まだまだ改良の余地があると思います。ただ、これから作っていきたい本に役立つ試みとして、仕上げることができてうれしいです。
<エピソード、制作時の事等>折を畳み込んできれいに仕上げること、切手を挟むことで、本の厚さが均等にすることが難しいこと、背表紙の仕上げ(糸かがりの方法を含めて)など、本の仕上がりを美しくするハードルが高かったことが一番の苦心でした。作ってみて初めて分かることや、もっとこうしたいというこれからの展開に役立つ挑戦だったと思います。今回は、出来上がっている切手のストーリーを生かすように製本を考えましたが、先々は、私のお話を絵にしたもので絵本を展開していきたいと思っています。
<自己紹介>私は、イラストや編集の仕事をしていたことがありますが、人生一段落のこの頃、ふたたび鉛筆画やお話を継続的に制作しています。その集大成をいつか本にしたいという思いが、手製本との出会いで、夢のある現実になっていきます。手で作るということの幸せや、同じような思いで、静かな時間を共有できる人たちとの出会いを大切にしていきたいと思います。
ズングリしているのが好み、
切手でお話にしたイガイ性と民話の楽しさが製本から伝わった。
切手を1枚の絵として、鑑賞できたことが感動しました。
一枚一枚の切手が綴じられることで物語になる…見せ方も上手く、すてきでした。
切手帳に収まっているより、切手が生かされているように思いました。何より、ストーリーとして一連で見ることができるのですから、、、「民話」として、切手がより活かされていると思いました。