size:W200mm×D152mm×H43mm 196ページ
<作品の説明>人が「10」という数字に特別な想いを抱くのは、それがモノを数えるもっとも原始的な手段、両手の指の数だから。その「両手いっぱいの言葉」を束ねた花束のような本を改装しました。夫婦函は花束を抱える手、書籍は花を受け取る手をイメージしました。
<エピソード、制作時の事等>薄く削いだ革を10mm×10mmの正方形に切り、3回畳んで、つまみ細工の手法で花びらの形にし、5つ集めて直径10mmの花の形にし、中央にスワロフスキーを配し、表紙に散りばめました。キャメル色は牛、白は羊、紺は山羊の革です。
<自己紹介>2010年に製本を習い始めて7年目。まだまだ勉強中です。摘まみ細工は講師の先生に「1000枚単位で畳むまで初心者」と言われましたが、今回の300枚でようやくその壁を超えました。
革でツマミができるんですか?びっくりしました。キラキラしたところ、手の形のエンボスなど、凝ってますね、手製本ならでは。現物を開いて見なかったのが悔やまれます。開くと写真のように両手いっぱいの花になっていたんですね!素晴らしい!
この場をお借りして、教えていただいたInDesignで今回、さくっと本文が作れて嬉しかったです。ありがとうございました!
ありがとうございます。昨年のDTP講座の成果を伺えて嬉しい限りです。
本文を自分で作れるようになると、制作の幅がぐんっと広がりますよね。
と云う私は今回は改装本だったわけですが。
表紙まわりの手のエンボスは
写真撮影→アウトライン化→サイズ調整と
DTP技術を使いました。
よくこんな面倒くさいことを思いつき、そして実行に移したものです。もう、脱帽。いま思ったのですが、花に目を取られて、肝心の製本に関する技術を見るのを忘れていました……。さてはあれはレッドへリングだったのか? だとすれば、なんと巧妙な(笑)。もっとも、当たり前にしっかりできているからこそ、とくに気にかからなかったのでしょうが。
レッドへリングが成功してよかった(笑)
今回はかなり工数をかけたものの、
細部の仕上がりにはまだまだ向上の余地がありまくりです。
特に工房随一の完成度がまぶしいひだいさんに真面目に見られたら……
それでも少しでも進歩するよう、これからも努力あるのみ!と思っています。
発想と美しさと確かな製本技術
外箱のシンプルかつ印象的な出で立ちに詰め込まれた本体の
細やかな装飾と技術、さすが機織先生!
箱のエンボス、表紙のモザイクの両手のモチーフがとても美しかったです。
まとめ方が素敵だと思いました。
真っ白な函が印象的で、表紙の色のバランスもすてきでした。
函の背の文字が違うともっといいかなと思いました。
花びらがかわとは驚きです。モダンです。
きらびやかな美に見とれました。
白い箱を開けたら花束が出てきたので驚きました。それも裏表紙まで!
ステキな作品だと思いました。