size:155mm×125mm×25mm 806ページ
<作品の説明>岩波文庫の『イタリア民話集』の上下巻を改装して丸背のハードカバーの本に仕立てました。
デザインは村上春樹さんの『ノルウェイの森』を参考にしました。
●芯材:2mmボール紙/表紙クロス:綿100%/見返し用紙:NTラシャ/タイトル:ホットペン使用
<エピソード、制作時の事等>そもそも本文を自分で印刷するところから始めたかったのですが、「民話」というテーマに則ったテキストが見つからず、「改装本」にしました。
デザインはほとんど『ノルウェイの森』をリスペクト。無線綴じの本を仕立て直す作業は習ったばかりでしたが、すでに忘れていることも多かったです。完成した後になって初めて気付いたミスがいくつかあります。……不満ばかり並べてしまいましたが、それでも、布装の丸背の本の手触りはやはりいいものだと自分で思います。
<自己紹介>2016年9月からまるみず組で製本を習っている男子です。コンクールに出させていただくのは2度目になります。1度目に比べればだいぶ慣れてきたかというと、そんなことはありません。上に書いたように、完成作を前にすると満足より不満なところが目に付いてしまいます。でも、少しは成長しているかなぁとひそかに(と言いつつ書いてますが)思っています。どうぞよろしくお願いします。
“イタリア”民話の装丁の参考にしたのが『“ノルウェイ”の森』。内容からなにか着想を得ることはなかったのでしょうか。あるいは赤と緑なのだから「イタリア国旗からイメージした」と(嘘でも)言ってほしいところです。丸背はきれいにできているのですし、今後は技術以外の部分にも気配りができるようになればいいですね。