34 東奥異聞-青空文庫から-

size:175mm×110mm×15mm 146ページ

<作品の説明>手に取って扱いやすく、本文の体裁も読みやすい本を改装ではなく、本文のスタイルから作ろうと考えました。
本体の大きさは、手軽な新書サイズとし、文字の大きさも小さい字が少し読みにくくなってきた目に優しい大きさに。
表紙は持ちやすさを考えて、芯材はちょっと薄めの板目表紙にして、平には、東秩父産の楮を使用した手漉き和紙の風合いが面白かったので、裏使いにしました。
東北地方の民話を集めた「東奥異聞」に似合う「本」になりましたでしょうか。
本 文:青空文庫から佐々木喜善「東奥異聞」
本文紙:書籍用紙として売っていたもの
表 紙:板目表紙にレザー調クロス、手漉き和紙(東秩父産楮使用)

<エピソード、制作時の事等>「民話」というテーマに、きちんと本文のある本らしい本を作ろうと思いました。
改装も考えて一冊解体し始めたのですが、本文のレイアウトからやりたくなって、青空文庫のテキストから本文作りをしました。
(ルビの位置、目次の体裁、括弧付き二桁数字の縦中横などなど、まだまだ修行が足りません。)
ネットではわかりにくいかと思いますが、手に取りやすいサイズ、重さ、読みやすい文字の本になりましたでしょうか。
「民話」はどこかに行ってしまったかというと決してそうではなく、東北地方のお話「東奥異聞」のイメージをみちのくの山深い森林の樹木に重ね、表紙を作ってみました。
素材の和紙は、東秩父産の楮を使用した手漉き和紙です。「私を使ってください」という声が聞こえたので迷わず手に取りました。購入するとき、よく見つけましたね、もう入らないと思います、と店員さんに言われ、ご縁に感謝しました。

<自己紹介>まるみず組で基礎から製本を教えていただき、はや10年余。
興味は人一倍、でも手が追いつかず、なかなか上達しないことに諦めもせず通い続けております。
最近では、大枚はたいてDTP講座にも参戦して、驚くほど硬くなってしまった頭に愕然としました。
それでも好奇心が勝り、今回のコンクールでは四苦八苦しながら本文のテキストを本という形にしていきました。
製本の奥深さは底なしです。ゆっくりでも歩みをとめないようにしたいと思います。

スキル

投稿日

2 コメント

  1. 会場コメント

    この形好きです。

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  2. 会場コメント

    シンプルでありながら、滋味ある仕立てに好感を持ちました。

    返信する

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