size:W115mm×D15mm×H152mm 164ページ
<作品の説明>
文庫本の改装です。丸背ドイツ装で仕立てました。表紙、見返し、ギャルドブランシュはかな料紙の作り方を見よう見まねで自作しました。それぞれ、継ぎ紙、ぼかし染め(箔入り)、墨流しを施しています。表紙の重ね継ぎは中側は糊付けしちないので少しふっくらしています。十二単の襲(かさね)五つ衣を連想させる技法です。絵巻の中のかな文字も様々な加工をした美しい料紙が使われているはずです。(この本のかな文字部分の画像はほとんど白黒なのが残念です)全体的にはイメージ通りの仕上がりで満足しています。
<エピソード、制作時の事等>
無謀にも専用道具もないのに、丸背に挑戦してみました。汗をかきかきなんとかイチョウ型のようになりました。和紙の加工は本を見たりネットで調べたりして、いろいろやってみました。本に載っている料紙は本当に美しいものばかりで、平安の人々はこんなきれいな紙で手紙のやり取りしていたのかなと想像しながらの作業で楽しかったです。
表紙の継ぎ紙が美しい!グラデーション部分もすごいし、色遣いやデザインに優れたセンスがうかがわれます。私もかな料紙、作ってみたくなりました。紙の贅沢ですね。本も綺麗に改装できているからこそ、作品が一段と映えるのでしょう。
王朝風の継ぎ紙、きれいにできています。私も作りたかったです。
落ち着いたデザインで、とても好きです。
とっても素敵です!実物は思っていたより小さいサイズだったのですが(ちゃんと説明文に文庫本って書いてあるのに…)、でも、だからこそ余計に手元に置きたい感が強いです。欲しいです!
丸背がきれいです
表紙の和紙の重ね継ぎが、デザインも仕上がりも美しくて、ため息をつきながら何度もなでてしまいました。見返しや墨流しもとてもすてきで、平安の雅が詰まったような一冊でした。