size:W165mm×D7mm×H230mm
<作品の説明>
玉鬘の帖に
は、光源氏が女君たちに正月の装束を用意する「衣配り」と呼ばれるシーンが出てきます。源氏は最愛の女性とされる紫の上に「紅梅のいと紋浮きたる葡萄染の御小袿、今様色のいとすぐれたる」を贈ります。葡萄染はぶどう色、今様色は流行色のことで輝くような赤色で、高貴で気品高いものだそうです。 紫の上をイメージして、表紙には二色で染めた板じめ染め和紙、かがりには二色の糸を用いた康煕綴じの和装本を作りました。
<エピソード、制作時の事等>
本を見ながら板じめ染めに初挑戦したのですが、思ったように染められず苦労しました。まだ技術がないので、とにかく丁寧に作業することを心がけました。
<自己紹介>
この春に基礎コースを始めたばかりの右も左もわからないヒヨコです。レッスンでは自分の手で本が作れる喜びを味わっています。
板締めの柄と麻の葉綴じがシンクロしていて、狙ったのかなと思いました。板締めの模様が美しいですね。
色のボカシ方がうまい