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□作品の説明
- 初めて自力で一折中綴じ本を作りました。教室で作る時よりずっと大変で、やはり段取りと周到な準備、適切な道具は不可欠だと実感しました。 光と花がいっぱいの昼の野原をモチーフに一冊、静かな月と星の夜をモチーフに豆本を二冊、セットにしてみました。夜の本が二冊なのは、仏像の両脇侍のように、配置してみたいと思ったためです。大きさをそろえて同じ本を作るのは、私にとっては思っていたより手間のかかる作業でした。 毎夏のように訪れる、八ヶ岳山麓のさわやかな野原や夜空を手製本という小さな空間に入れてとっておけるようで、手製本の世界の奥深さを感じることができました。
- □作品説明やエピソード、制作時の事等
- 糊ボンドのかたさ、チリの具合、どの紙を選択するかなどなど、自分で作る大変さを実感しました。今回、どうしても見返しに使いたい柄の紙があり、少し薄めかなと思いつつ使用したのですが、やはり薄くてすっきりとした仕上がりとは程遠くなってしまいました。やはり一度試作してから臨むべきだったと反省しています。これから手順をふんで、自分の納得のいく仕上がりの本を目指してがんばろうと思っています。
- □作者アンケート
- 教室でレクチャーを受けながら作るのと、自分一人で作るのとでは大違いで、準備や作業の段取り、適切な道具は重要だと思い知りました。 また、作りたいものはあれこれ思いつくのですが、技術が全く伴っていないところが残念です。それでも、だんだん形になっていく過程や、自分の技術で作れるものを考えるのはとても楽しい時間でした。しっかりした作りでかつ美しい本が作れるよう、これから頑張りたいと思います。
Exhibition No.: 44