size:185mm×140mm×20mm 36ページ
<作品の説明>オーストラリアの先住民アボリジニに伝わるお話を革装の本に仕立てました。素朴な感じにしたかったので芯材や見返しなどはなくラフな造りです。本文は耳付きのネパール産ロクタ紙の上に文章を印刷した便箋用の薄い和紙を喰い裂きにして貼り付けています。表紙は大地をイメージした焦げ茶色の革、背はその大地を這う毛虫のようなイメージで毛羽立った麻糸を用いてワームWormステッチ(コイルステッチ)でかがりました。
<エピソード、制作時の事等>いつも製本以外のところでやたら時間をかけてしまうのですが、今回も原本は昔娘とーストラリアに行ったときに買った英語の絵本だったので、このままでは内容がわからないだろうと思い、拙い訳ですが自分で訳しました。訳も素朴でラフかも。間違っていたらごめんなさい。(原文がないからわかりませんよね)
<自己紹介>何年も前に卒業した幽霊組員。東急ハンズ新宿店と銀座店で製本関係のワークショップを時々やらせていただいています。コンクールは締切にまでに仕上げる時間の調整は大変なところもありますが、お題を与えられてあれこれ作戦?を練る時間はとても楽しいです。
手に取ってみたくなりました。
表紙が可愛すぎて一目で大好きになりました。結局トカゲはワニを食べたのかが気になって仕方がありません。
私は、絵本専門の製本会社に勤めておりますが、このような材料はほとんど見かけないので、実に印象的でした。