62 和本改装 牧美也子「源氏物語」1,2

size:W122mm×D21mm×H154mm 272ページ
<作品の説明>
作品サイズ 2巻は天地154ミリ、左右122ミリ、厚さ21ミリです。
源氏物語と伺って、高校の古文でガツーンとインプットされた冒頭の一文と古文の先生の笑顔が40数年
を経て鮮やかによみがえり・・途方に暮れて数ヶ月・・・。 第34回小学館漫画賞に輝いた牧美也子さんの源氏物語
を「和」に改装したら素敵だろうと、自分の技量もわきまえず解体を始めたのでした。制作に当たってはきちんと開
いて読みやすい本にすることに意を用いました。6巻のうち2巻しかできなかったのが残念です。
<エピソード、制作時の事等>
厚めの文庫を解体しながら、その先に待つ果てしない脚付けという単調な作業を無事にやり通せるだろうか…と不安になりました。脚付けを終え、その厚さを見て、かがり穴をまっすぐに開けるにはどうしようと悩んだ末、製本では使ったことのない道具を持ち出してなんとか穴を開け、かがりは針をペンチで挟んで引っ張るという源氏に似つかわしくない作業の連続でした。仕上がりはいかがでしょう?表紙の和紙は東秩父で求めたものです。
<自己紹介>
コンクールも9回目なんですね。下手の横好き、五十の手習いという言葉がぴったりなのが私の製本です。和本は苦手意識があり、ほとんど作っていません。源氏というお題に初心に返ってテキストとにらめっこ、あせるな!おちつけ!と言い聞かせながら作業を進めました。このところ、目の調子がいまいちで、いつまでできるのかなぁと不安にもなりますが、これからもあせらず、こつこつと本を作り続けていきたいと思います。

スキル

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コメント1件

  1. miyakemiyuki

    この厚さを和綴じに?穴あけが大変だったのでは?それだけで、すごく迫力があります。秩もきっちり作られていてさすがの作りです。

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