size:215mm×215mm×12mm 28ページ
<作品の説明> 民話の中で、誰でも知っている <浦島太郎> をテーマに取り上げた。
小学唱歌で歌われている歌詞を1フレーズに1ページにして、絵は、クレーの絵画から切り取ったものと、日本の着物や民族衣装で使われている文様をフレーズに合わせて使用した。
使用した材料は、自分で裏打ちした水玉柄の布と、既成の裏打ち布2種、本文の紙は、シリウス水彩画紙と、Tラシャ7色を使用した。
<エピソード、制作時の事等>“ テーマはすぐに決まったが、どのような構成にするかツラツラ考えていて、画材屋で紙選びをし、好みの紙を購入して家に持ち帰ってから、紙を触りながら考えがまとまった。
締め切りまで時間もあまりなく、シンプルでいて、読みやすく、今まで習った製本の技術の範囲で出来る、効果的なものを考えた。
<自己紹介>“ 昨年の4月に基礎コースに入り、月1回のレッスンを受けていて2年目。
教室で習った事を、時間が経つとすぐに忘れてしまうが、毎回の宿題を行う事で、悪戦苦闘、失敗しながらも身に付いてきたと感じているこの頃です。
普段は、絵や版画の製作を行っていて、今回のテーマでも、自分の作品を使用したく思ったが、忙しくて時間がなく残念だった。
有名な浦島太郎の話がホラーテイストが強くなっていてびっくりしました。
フォントとイラストのチョイスがすてきです。
もっとも気になったのは、なぜこのフォントを選んだのか、ということ。1ページ1フレーズにしていることもあり、さては最後に恐ろしい結末を用意しているのではと身構えてしまいました。タイポグラフィは、シンプルな本でこそ全体の印象を大きく左右します。ぜひ気を配っていただきたい。紙の目がしばしば間違っているのも、なんとなく不安な感じを与えるようでした。