size:W160mm×D28mm×H221mm 168ページ
<作品の説明>
桐壺の巻を55枚の切り絵で語るペンネーム阿素 洛(1977年当時)さんの作品を盛り込んだ本を改装本にしてみました。本体とスリープケースの表紙は和調先染めの生地で裏打ちし包み、和紙を見返し(民芸紙)とケースの内貼り(友禅紙,公子柄)に使いました。見返しを赤色に用いたのは原作カバーの色味に負けないためでした。
<エピソード、制作時の事等>
原作も与謝野晶子さんの現代訳文も読んだことがなかった私でも、たった55枚の切り絵でなんとなく桐壺の巻はどんな物語だったのか、ファンタジーの世界に引き込まれました!あとかきで政治家の与謝野馨さんは与謝野晶子おさんのお孫さんだと知り驚いています。ちなみに、出版当時は阿素洛(あしゅら?)のペンネームだったんですが、阿素洛院狂心孤士(あしゅらいんきょうしんこし)と同一人物らしく今はどうしているのか?所在も謎!出版した青也書店も廃業したのか?と謎だらけ(拙者の調べによる)。あまりにも謎が多すぎるという事で改装本にしてみようと思いました!制作期間中、試作が失敗するたびに自宅の作業場に製本の資材が増え、ファンタジーの空間が出来つつあります。
<自己紹介>
基礎コース16期生です。台湾(中華民國)台北市出身、東京都板橋区在住。製本について、意欲はあるけど、技術力も絵心も創造力もなく苦戦奮闘中です。
雰囲気ある切り絵の本によくマッチした表紙の色遣いです。ケースの内側にも源氏の模様?の紙が貼られていて、細部まで凝っていました。エンボスも効いていました。
函と本体の題字バランス、クロス、内張りのチョイスなど雰囲気がしっかりまとまっていてすばらしいです。丁寧に作られた本なんだなぁ、ととても好感を持ちました
I LOVE THE DETAILED PAPER INSIDE BOX THAT MATCH WITH THE COVER DESIGN.