<作品の説明>千夜一夜物語の改装本。アラビア数字で書くと1001。10のデカルコマニーです!中身はおなじみの可愛い感じではなく、R18完全に大人向けです。溝ナシ半革装、山羊革、インポートペーパー(表紙)、手染めペーストペーパー(見返し)、天金、手編み花ギレ、箔押しタイトル
<エピソード、制作時の事等>アラビアンナイト(子供OKのイメージの方)はいつか改装してみたいなと思っていて、たまたまご縁を感じる古本に出会いました。中を読んだら大変エロかったので、大人っぽい本にしようと思いました。パッセカルトンではありませんが、パッセで勉強中のことを色々実験してみました。本当は全く違うデザインを考えていたのですが、アクシデントで変更に。その後も次々とアクシデントが続き…でも今夜はここまで。続きはまた明日。
<自己紹介>手製本修行4年目。まるみず組基礎カリキュラム第3土曜クラス担当、ヴォーグ学園「まるみず組のはじめてつくる手製本」講師。絶賛修行継続中。昨年この欄に「ほのかに色気が感じられるようなものが作れれば…というのも目標」と書いていましたが、今年はもろに色っぽい題材を選んでしまいました!
愛です。今回の古本は50年前のもので、相当オンボロでみすぼらしかったのですが、手をかけて綺麗になってくれると愛着がわきます。糸綴じの本はこれが出来るので(無線やアジロでも出来るには出来るけど)、やはり糸綴じは良いと思います。
天金が美しくて惚れ惚れします。ロール箔でここまでできるなんて。花布も金のラインも、素晴らしいです。いい古本を手間暇かけて美しく作り直す、もうこれは愛ですね。
ひれ伏したくなる美しさで、毎回とても楽しみにしています。
夜のような艶っぽい黒の表紙を開くと広がる、鮮やかな見返しが、金で微かに輝いているのが、宮廷奥のハーレムを覗き見ているようなドキドキ感でした。
あえての抑えめ・チラリ感に大人の色気を感じます。
天金の装飾も美しかったです。
お二方とも素敵なコメントありがとうございます。見返し紙は、シェヘラザードの薄いベールのイメージでした。角度によって少し金色に見えること、気づいて頂けて嬉しいです。
様々なテクニックが融合し、一つの世界になっている。見返しがエメラルドグリーンですがほのかに金色を感じました。そんなところが好きです。
山羊革、天金、花布、箔押しのバランスと色気
お二方ともありがとうございます。端っこ展示の小品に目を留めて頂き嬉しいです。
千一夜物語の装丁、センスの良さが光っています
半革装、天金、箔押しのタイトルと、用いられた技術は豪奢だが、抑えた色使いにはむしろ禁欲的といった言葉が似合う。佇まいはあくまで端正ながら、あるいはそれゆえにこそ、官能がほのかに漂う。これは内容とは無関係に本の形から感じたことです。製作者の、なんというか、個性のあらわれ言ってもいいかもしれない。本棚に飾って眺めていたくなるような、手に取ってその手ざわりを愛でたくなるような、実にうつくしい本だと思います。
佇まいが端正、官能がほのかに漂う…など、抜群のセンスのコメント、とても嬉しいです。当たり前のことをやって当たり前の形に仕上げることは一番難しいですよね。今後も共に精進致しましょう。
美しくて色っぽい、、素敵です!
ありがとうございます。実物をご覧頂ける機会があれば、是非。
素朴なものが好きだと思っていましたが、こちらの金と革のゴージャスさに目がくらみました。欲しいです。
お二方とも丁寧にご覧頂き、ありがとうございます。欲しいと言って頂けるなんて本望です。
ひたすら美しい