size:W165mm×D92mm×H283mm 295ページ
<作品の説明>
源氏物語『玉鬘』の終盤「衣配り」の場面から着想して制作しました。人物の名前がつけられている帖を冊子にしたため、明石の姫君は省き、代わりに物語のはじまりである『桐壺』を入れました。冊子…OA和紙、極薄和紙(因州典具帖)、和紙墨流し(マドレー和紙)、麻糸ラミー20/3、1mmボール、製本クロスにトナー箔/函…2mmボール、里紙(100kg・うこん)、レザック82ろうけつ(100kg・古染)
<エピソード、制作時の事等>
冊子小口とページの透け感に表れている色は、ページに一枚一枚極薄の和紙を挟み込みました。見返しは和紙に墨流しで制作。表紙はトナー箔で、古びたかすれ感が出したくて色や箔付けを工夫しましたが、なかなか思い通りには行かず…。和紙・トナー箔・1mmボール等の素材の扱いはどれも大変苦労し、恐らく3セット分くらい失敗とやり直しをしています。沢山練習できた上に課題も見つけられたので、ラッキーと思うことにします。
<自己紹介>
手製本修行3年目。どっぷりです。静かな佇まいなのに、実は物凄い作業量と工夫が背後にあるような作品作りがしたいです。ほのかに色気が感じられるようなものが作れれば…というのも目標。日々精進です。
パッと見、高級菓子折り?でしたが、よく見るとクロスにトナー箔の表紙、墨流しの見返し、透け感を利用し色紙が挟まれた本文、段重ねかつ段差をつけた箱の設計、どれも変態度マックスな凝りようで、情熱と高い技術力とセンスには敬服します。1冊1冊がお姫様のように見えました。お見事です。
色あいが美しい ひとつひとつがきれいで、全体が調和している
丁寧に作ってあるなーとおもいました。函も…きれい。
函、本体共、完成度の高さ、素材の作り方の素晴らしさに驚き!!のひとことです
クロスに箔はとてもやりたかった事なので。完成度がずば抜けていると思いました。
彩度低めで気品が感じられます。
函のつくりがすてきでした。
どこをとっても美しく、コメントをするのも憚られるような完璧さに圧倒されました。色紙をはさみ込むことでやんわりと色づく本文に、平安の昔の豊かな情感を感じました。計算された箱のつくりもとても素敵でした。
とても綺麗な作りで使われている色も綺麗でした。箱も工夫がありよかったです。
とにかくキレイで、努力の結果が出ています。美しい。自分のを反省しました。
丁寧な作業と工夫がすごいなと思いました。
精巧でキレイなだけでなく、中の箱にも段差がついている仕事ぶりに奥深さを感じました。
表紙や見返しに自分の手で工夫したものを使用して制作されていること。完成されたもの感がとてもある。
細部までこだわりぬいた大作に感動しました。
完成度の高さに驚きました。背景を理解した上で制作されている所がすばらしいです。
箱の内側から導入して一つずつ色、図柄、本文と考えられているところ。