size: 195mm×135mm×32mm 約256ページ
- <作品の説明>
- 高校生の頃にはまった安部公房。当時は新潮文庫で読んでいたのですが、最近は古本屋で初版本を見つけると購入するようになり、中でも「箱男」は好き過ぎていつの間にか二冊買っていたので、一冊は仕立て直しをしようと思い立ちました。表紙の布は洗って裏打ちし直し、元はスリップケース入りのものを夫婦箱にしました。
- <作品説明やエピソード、制作時の事等>
- 初版の製本をやったのが現在勤めている会社で、発行年から推測するに、まだ機械化前の手仕事だった頃の仕事だろうということが分かりました。遠い先輩にあたる人の仕事に手を入れるのだと思うとなんだか感慨深かったです。
- <作者アンケート>
- 製本会社に転職して一年が経ちました。そこでも手作業で製本(束見本づくり)をしていますが、手製本(まるみず)よりは簡易なやり方です。今回の作品は職場の仕事とまるみずの仕事の狭間を行き来している感じが強く、個人的に感慨深かったし、製本ってほんとうにおもしろいなあとしみじみ思うこの頃です。