size:105mm×73mm×50mm 128ページ
<作品の説明>からくり屏風というものがある。二つ折りの屏風が縦置きにも横置きにもなる。
偶数枚なら何枚でもつなげることができるという。
16冊の小さな本を紙丁番でつないでみた。
縦置きの16冊が横置きにもなる。平らに広げることもできる。お試しあれ。
ただし、丁番を切らないように!紙ですから!!
表紙:手漉き和紙(楮チリ入り)見返し:手漉き和紙(楮 染紙)
本文紙:機械漉き和紙(MOLZA製)紙丁番:機械漉き和紙
<エピソード、制作時の事等>からくり屏風のように本をつなげることは出来ないだろうか?試してみた。
繋がる。16冊をつなげてみよう。試してみたのは二折中綴じ16連。
民話で16冊の薄い本?・・・・・・・・・・・・Mother Goose でもいいよね。ということで、14節ある「コマドリの死」の1節を1冊に、最初と最後をギャルドブランシュに見立てることで計16冊。大きさを揃えなければならないし、順番を間違えないようにつながなければならないし、紙丁番を貼り間違えると開かない。紙丁番の始末の関係で見返しは丁番でつないだ後貼らなければならず、糊では難しいので両面接着シートを使用。
*からくり屏風は、強靭でしなやかな和紙を丁番に使用することで縦置きにも横置きにも開くことができます。日本の経師屋さんの知恵と技術の賜物です。偶数枚なら何枚でもつなげることができるそうです。平らに広げることもできます。
挿絵はThe Oxford Nursery Rhyme Bookを引用しました。
<自己紹介>かれこれ30年の昔、西武のルリユール工房に1年。その時お世話になった講師の先生の工房で10数年。諸般の事情で10年ほど中断していたところ、まるみず組を知る。
身包み剥がれた本たちを救出すべく、フリーレッスン3年目です。
コンクールが無ければ、本を16冊つなげようとは思わなかったでしょう。
からくりのアイディアがおもしろい。開いたり閉じたりしたらもどせなくなりました。
楽しい本だと思いました。
しかけをきちんと本作りに落とし込んでいる。手に取って読む楽しさがある。
不思議な構造で二折綴じがベースになっているようですが、それが本が手をつないで
いるようで見ていて楽しくなりました。
からくり屏風というものをはじめて知りました。小さな本を16冊も、しかも驚きのあるつなげ方もされていて、更に美しいと思いました。
製本や物語のマッチング、独創性、クオリティー
ミウラ折が男心をくすぐる
構成・製本の発想がすばらしい。
不思議なものを見せていただきました。
からくり屏風のつくり、小さいけれど存在感。
特記する素材としたら40年の時間というフレーズが納得のご本ですね!
発想が面白いです。センス良いです。
イラストもかわいらしく、小さな本が複雑につながっているところ。
作りがよくわかんないけどすごい
複雑な折り綴じ本、大変な力作だと思った。
とても興味深く拝見しました。色使いもステキです。
ジャバラの曲がらない製本はすばらしい技!
屏風の本というアイデアが面白い。完成度も高くきれいです。
和紙だからできる作りなのでしょうか、実物を見られないのが残念ですが、とても面白いと思いました。
からくり屏風というのを初めて知りました。作ってみたいです!