size:215mm×160mm×33mm 330ページ
<作品の説明>
柳田國夫と言えば「遠野物語」。
慌ててまず読む。
彼が本にしなければ消えていたであろう話の数々。
生々しく感じるのに、フッと一瞬で消える世界。
その世界を包む”本”を読後に見えた私の遠野物語に近づける改装をする事にしました。
角背を丸背に、切り絵で作成した挿絵を8枚別丁として差込みました。
挿絵、見返し、表紙全て紙はビオトープ。
表紙カバーはクラシコトレーシング。
一冊の本が”私の遠野物語”に化けました。
<エピソード、制作時の事等>
存在しているような、いないような物語観を出そうと、表紙をトレーシング紙で包み、題字も消えかかっているような、現れてきているような感じにしました。
卒制の改装本の丸背部分が気になり、今回は再挑戦。
前よりはイメージに近いカーブになったのかな。
でもなんか納得出来ずに2冊目を作成。
でも納得出来ずに、ハッと気づけば3冊目を作成中。
取り憑かれてる、、、。
結局提出したのは、1冊目でした。
<自己紹介>
“週末製本”の為、なかなか進まない。
何かを作るたびに時間がかかり、常に初心者。
いつもいつも「どうだっけ?」「あっそうだった!」とテキストを見返しながらバタバタで作り、完成した本を手にすれば、いつもフレッシュな感動に包まれる。
もう少し手際良く作れるようになりたいものだと思いつつ、、、でもなんか、得した気分でもあります。
美しいデザインですねぇ。文字にグラデーションをかけて消え入るようにしたりクラシコトレーシングのカバーをかけたりするのもとてもおしゃれ。センスのいいデザインですね。
こういう言い方がこの場では適切かどうか……でも、率直に言っとおこう。市販品として書店に並んでいてもおかしくないと思いました。それも装丁に金をかけることのできる大御所の本。そのくらいきれいだし、作品として完成されていた。『遠野物語』をきちんと咀嚼して作ったことが感じられました。
やればやるほど自分の作品に納得がいかなくなるの、よくわかります。なんだかんだで1冊目が一番いいのも。でも、それは2冊目を作ったからこそわかることですからね(苦笑)。
ふんわりやさしい切り絵がステキ。
切り絵とその裏に色を仕込むことで、とても美しく仕上がっていると思いました!
表紙の淡い雰囲気がすてきでした。
中の切り絵もゆっくり見たいと思いました。
これまでやっておられた切り絵を製本装丁とコラボして具現化できる独自性がこれから作者さんの個性になっていくのではないでしょうか。
装丁デザインがステキです。細部まで丁寧な作りで、手に取って心地よい本になっていると思います。
表紙が美しいです。
とても丁寧な作品と感じました。
週末製本でここまで、すばらしい。
切り絵も素敵です。
切絵の美しさ、全体の色のバランス。
切り絵がとてもすばらしかった。
売っている本のようステキです。