size:211mm×132mm×29mm 221ページ
<作品の説明>
本) 表紙…芯材 1ミリボール紙 バロンケント紙/背中芯材 カード紙/ペーストペーパー(アラベール70kg)/製本用クロス(既製)
/見返し…ファーストヴィンテージ(70kg) /本文…風光(70kg)いんべ(69kg)NTラシャ(70kg)/綴じ糸 ラミーロー引き 30/3 緑
ケース) 芯材 ピュアマット2mm/表 ペーストペーパー(いんべ69kg)/裏 里紙(100kg)
データ作成ソフト egword universal2
私家版「山の人生」
製本技法 sewn boards binding
テキストソース 青空文庫
柳田国男は読みづらくて正直苦手。
だから、自分が少しでも親しみやすくて楽しめる本になるように本文中に沢山の絵と写真を取り入れました。
表紙とケースは自作ペーストペーパーでくるんでいます。
<エピソード、制作時の事等>
本文のボリュームに対し、白紙が多すぎる気がして扉側のギャルドブランシュにイラストをつけました(ブランシュじゃないですね)後側も統一すべきでしたが力尽き、庭先の草を摘んで押花したものを少しだけ貼ってお茶を濁しています。
別丁のイラストはすべて油性マジックをネイルリムーバーで滲ませた油性ベン染(ネット調べ)によるもの。
本文に挿入する写真や挿画を探すうちに、関心が色々横道に逸れてしまい、気づくと製本と関係のないものをずっと読んでいたり、昔を懐かしんだりで作業は遅々として進みませんでしたが、コロナ禍の巣籠りにはうってつけの時間が過ごせました。
sewn boards bindingは習いたてなので、もっと沢山のパターンで作って検証が必要かなと思います。
<自己紹介>
応用クラス一年生、このコンクールも3回目の参加となりました。
ペーストペーパーきれいですねぇ。無地部分との配色やタイトルのレイアウトにもセンスを感じます。
鮮やかな緑がまず目を引く。チリがない、すっきりとした佇まいもうつくしい。別丁のイラストも柔らかな雰囲気で、本全体に温もりを添えている。スリップケースもいい色合い。並べてもいいし、本を収めたときもしっくり来る。本棚にかざっておきたいと思いました。
背の構造が面白く、箱と合わせたときにとてもピッタリ合って気持ちよかったし、色もあざやかで見事でした。
全体の色が涼しげで、大好きな色です。
表紙の色に釘付けです。素敵な色のペーストペーパーですね。
山で見る色々な景色を凝縮したようで、山に行きたいなと思いました。
丁寧に作られているのが画面から伝わります。
テキストも表紙もこだわりが感じ、美しい私家版ですね。
色でも楽しめる。ぱらぱらと、ふとめくりたくなる本だと思いました。
色のさわやかさに目をひかれ、手に取って仕上がりのよさに感心しました。チリなしで、狂いのない方形にできていて、スリップケースのサイズ感も外観もしっくり合っていて、気持ちの良い本だと思いました。
とてもキレイでシンプルでずっと持っていたくなるような本です。
今度この製本法を先生に教えてもらう約束をしました。