size:410mm×300mm×110mm 1224ページ
<作品の説明>
【材料】グレーボール1mm ・2mm
大直麻紙自然色・大直大礼紙
会津木綿柄折り紙・ハイカラ折り紙・民芸調和紙折り紙・わがみ・友禅千代紙各種・むら染和紙
パジコかるかる・DMC刺繍糸・オリンパスレース糸・3mm サテンリボン・30mm 15mm オーガンジーリボン
【説明】ランダムに構成されている遠野物語をテーマや登場人物によって18に分類し小さな本にしました。
18巻の総目次・索引の一冊と本来の構成のまま一冊にまとめた本も併せて入れてあります。
18巻の中から特色のある登場人物の出てくる10巻を選んで、其々お話の本の他に遠野に纏わる樹木の本と登場人物の人形を組み合わせて、広げて飾って頂ける箱に纏めました。
大きな桜の樹を中心に全て飾って頂くと、遠野の大自然と不思議な生き物達の世界を味わって頂けるかと思います。
其々樹の本は、開いてキチンとリボンを結んで頂くと樹の根本に桜模様が浮かぶようにリボンを張り巡らせてありますので、お手に取って上からや下から覗いてみてください。
<エピソード、制作時の事等>
最初に小さな本用に分類して割付したデータがパソコンの不具合で全て吹っ飛ぶ、という事件から制作が始まりました。
豆本というほど小さくはないので、お話の本の作業自体は難しくなかったです。
樹の本の開きを桜型にするため、何個も試作品を作り、漸く納得のいく開きになりました。
その後はいつも通り、淡々と小さなパーツを包んでいく作業。
樹の本は其々の特色を出す為に一本に付き70個以上の花や木の実を作りました。
コレはキツかった。
でも登場人物や木の実が可愛く出来た時は本当に嬉しい!
実はコロナ前の本来の提出期限にはもう出来上がっていました!
偉いでしょ?
<自己紹介>
学校図書館の司書をやっており、修理の為にも本を一から作れるようになった方が良いと思い、製本の勉強に通わせて頂き始めました。
考えてみると小さな頃から箱を作るのが大好きで、お気に入りの本用に箱を作っていたので、元々興味があったのだろうと思います。
今回、元々は妖怪アルバム的なものを作ろうと思っていたのですが、他の方から今度はどんな樹を作るのですか?と言われて、それなら作ってみたかった枝垂れ桜を中心にして、遠野の自然を作ってみようと、予定を変更しました。
力作すぎて何からどうコメントしていいかわかりません(笑)お見事!
80作品の中で名前を見なくても誰が作った作品かわかったのはこれだけです。(去年もそうでした)
すごい力作で圧倒されました。ひとつひとつの本もキレイですが、人形も雰囲気がとても出ていて素晴らしかったです。
文字通りの力作で、随分時間をかけたのだと思う。
遠野物語で語られていることを分類し、整理し、桜を中心とした一つの世界に構築し直しているところが面白かったです。大作というだけでなく、人形の一体一体、樹の一本一本に遠野物語を感じることができ、とてもステキな空間でした。
ただただ圧巻の作品です。
本の中のテーマごとに人形が作られていてすごいと思いました。
友人という事を除いても、中身を見る前から物語を楽しめるところ。