64 Brilliant Days

size:272mm×180mm×39mm 44ページ

<作品の説明>
アラベール(オータムリーブ)160kg,
羊皮紙(古染)160kg,写真印画紙 ピクトリコソフトグロスペーパー,自家製草木染のクロス(ほうれん草,枇杷の葉)
結婚前の両親のひと夏の思い出を綴ったアルバム。
開きやすいようドイツ装は芯なし仕立て。
夫婦箱入り。
自家製草木染のクロスでくるみました。
尊くて愛しくて金にも勝る大切な記憶と思慕をかたちにしました。

<エピソード、制作時の事等>
昨年の6月に母、今年の2月に父も亡くしたダメージでこのコンクールは放棄する方向でした。
でも、父の他界により市場へ出荷される機会を失ってしまったほうれん草を草木染めしたら、その布で製本したくなりました。
そこで両親の古い写真をスキャンしプリントした写真でアルバムを作ることに。
PCで編集した写真集ではなくアルバムにしたのは、複製不可能な一回性の成り立ち方をしているほうが今の気持ちに相応しく感じられたからです。
夫婦箱には実家の枇杷の葉で染めたクロスをあしらいました。
高級アルバム仕様とかツバなし夫婦箱仕様の作り方を早く習っておけばよかったなぁと思いつつ、今の自分に出来ることで丁寧にこしらえました。
が、ホットペンの出来映えがとても悔やまれます。
テーマはこじつけました。
制作中は両親と対話していた気がします。
とても良い時間を提供していただいたことに感謝します。

<自己紹介>
応用コース2年生です。
暫く遠のいていたレッスンをそろそろ復活しようかと。
レッスンは手が遅くて大抵作り終われません(;_;)
@monosworks


スキル

投稿日

4 コメント

  1. ひだい

    アルバムも箱も基本に忠実に作られており、
    それぞれを包むクロスの草木染めは柔らかなら風合い。
    丁寧に作られたことが伝わってくる。
    説明を読んでも、
    作られるべくして作られた作品だとよくわかる。

    通常のアルバム製本でもったいないとは思わないが、
    興味があるのなら高級仕立ても学んでほしい。
    できることが増えると視野が広がって、
    いま使える技術のレベルも上がるように感じるので。

    作者にとって「金にも勝る」との思いは充分に頷けますので、
    別にこじつけだとは思いません。
    もっとも、テーマはこじつけで構わないと、
    以前、まるみず先生ご自身が仰っていました。
    こじつけだったとしても全然問題ありませんよ!

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  2. 会場コメント

    作家の方はBrillant heartの持ち主だと感じます。「金」以上のものだと感じます。

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  3. 会場コメント

    ご両親への深い愛が形になった作品で胸を打ちました。まさに金にも勝る思いの結実したものですね。材料一つ一つからゆかりのある素材を使われていて素敵でした。

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  4. 会場コメント

    ご両親の想いでの写真と、ご実家に関係した草木染で作られた表紙と箱。まさに、金にも勝る記憶と思慕がかたちになっていると思います。

    返信する

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