01 連歌のしをり

size:137mm×122mm×9mm 80ページ

<作品の説明>
表紙は、昨年同様5㎜幅に切った和紙を横糸に見立て、縦糸は一番細いかがり糸を紅茶で染めて使用し織った。使用した和紙は井上手漉き工房の柿渋紙4種類と揉みから紙(小揉み)。見返しは、30年ほど前に刷った唐紙。黄色の具引き染めに雲母刷り。本文用紙はキャンソンクロッキー紙90g/㎡。連歌という日本古来の文芸を題材としているので、サイズは寸松庵色紙を倣い列帖装で仕立てた。

<エピソード、制作時の事等>
今年のコンクールのため早々と造本の計画を立てた。が、お題の「日本語」で躓いた。具現化できない。「日本語」とタイトルのつく本の改装でもしようかとか辞書の改装も悪くないかもと思い始めたころ帰省した。長い付き合いの年上の友人との話の中に彼女が長年続けている連歌の話が出た。大和言葉を使うという。日常ではほとんど使われない「日本語」だ。連歌を知るための手帳のようなものを作っってみようと考え「連歌手帳」と名付けて作業を始めた。ほとんどが彼女が携わった冊子からの引用なので、「日本語」という言葉を入れて一文寄せてほしいとお願いしたら、「連歌のしをり」という題の文章が届いた。それがそのまま作品のタイトルとなった。

<自己紹介>
はれて組員。
https://www.instagram.com/hexeauspapier/


スキル

投稿日

3 コメント

  1. 高橋 英世

    とても美しい仕上がりだと思います。
    煉瓦に疎い私は少し恥ずかしくなりました。

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  2. 高橋 英世

    とても美しい仕上がりだと思います。
    連歌に疎い私も興味を持ちました。

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  3. そらまめ書林

    糸が紅茶で染められているので糸だけが浮き上がらず、トーンが揃っていてきれいですね。派手さはありませんが、品のある作品だと思いました。

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