86 『このもじ、だあれ?』

size:196mm×145mm×6mm 20ページ

<作品の説明>
日本の文字の原点を書(動物を表す甲骨文字)で表現しました。筆で書いた墨文字をAdobe Indesignでレイアウトし本文を作成、OA和紙に印刷。和綴じの雰囲気を生かすため、あえて裏面のざらついた面を使いました。ポップなイメージにしたかったので、表紙は黄緑色、見返しにオレンジ色を組み合わせました。

和装本(四ツ目綴じ)
表紙:繊維入り和紙 見返し:阿波和紙(雲流紙) 本文・帯:OA用紙(墨運堂) かがり用糸:刺繍糸DMC5番(145)

<エピソード、制作時の事等>
世界各地の文字の始まりに興味があり、テーマをいただいた時、日本の文字は中国のとてもかわいい絵が始まりであることを伝えたい、と思いつきました。基礎コースに入門したばかり、習った技術でできる和綴じ(四ツ目綴じ)を選びました。甲骨文字はカメの甲羅に書かれた文字なので、亀甲綴じにしたかったのですが、技術が追いつかず、残念です。

初めての製本コンクール、ひとつの目標はDTP講座で学んだAdobeIndesignを使って、本文をデザインすることでした。本文は楽しく作れましたが、表紙をどうしていいか悩みました。これからの課題です。

今回は身近な動物の文字を集めた「どうぶつ編」、今後、「植物編」「人間のからだ編」など本を増やして、箱を作って完成させたいと思います。

<自己紹介>
本を1冊まるごと自分で作りたいという思いから、DTP講座で1年間学んだあと、基礎月一集中コースに進みました。製本は4月から学び始めたばかりです。


スキル

投稿日

4 コメント

  1. ひだい

    発想がおもしろかった。作りたいものをきちんと考え、形にしているのも素晴らしい。ただ、付属品に過ぎないはずの帯の主張が強く、せっかくの表紙の大半が覆われてしまったのはもったいない。亀甲綴じは四つ目綴じの応用なので、レッスンで学んでいなかったとしても、自分で調べて試すくらいはできたとのでは。さもなくば、できなかったことなどわざわざ書かず、四つ目綴じで堂々としていればよかったのにと思います。

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  2. そらまめ書林

    オレンジが透けた黄緑色の表紙も美しく、本文もとても素敵なのに、全体をまとめる帯で隠れていて見てもらいにくかったのではないかな?もったいないなと思いました。DTPも使いこなしておられて素晴らしい!

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  3. 齋江  愛

    中身が楽しく、DTPのスキルが反映されていて素敵です。
    ご自身の筆で書かれた文字がどんなものなのか気になります。

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  4. 会場コメント

    タイトルが良く考えられていて「本」として興味深いです

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