52 紙染め研究のぉと-赤系を中心に-

size:225mm×163mm×25mm 36ページ

<作品の説明>
ワックスペーパー(ネパール産)
KMKケント#200
和紙(小川和紙、内山和紙、しぶき麻紙、板染め和紙、王国)
麻糸、麻ひも、リボン
羊革
ボール紙1㎜、2㎜

<エピソード、制作時の事等>
草木染に興味があったので天然の素材で紙染めをすることにしました。特に赤系を中心に、染めの体験を記録したものを製本しました。
紙の天然染めを体験してわかったことは、初心者でもなんとかそれなりに染めることはできますが、紙は何度も染めと媒染を繰り返すにはあまりに脆弱な素材であり、媒染液は酸性の物が多いにも関わらず、素材が脆弱ゆえ徹底した水洗いはできないこと。布ほど長く浸したり、高温に浸す訳にいかないことなどがありました。
また、糊を使うと色落ちや化学変化を起こしてしまうものがあり、扱いがとても難しいと思いました。
染めた頃の色がいつまで保たれるのかわかりません。市販の手すき和紙が化学染料を使っていることが大半なことも納得できました。そう考えると、当時の色ではないにしても、平安時代の染め紙が今もきれいに残っているのはすごいことだと改めて実感しました。

<自己紹介>
最近の製本生活はCulture Kits Clubで作るのがメインとなっています。コンクール出品作品は久しぶりの力作です。


スキル

投稿日

4 コメント

  1. 会場コメント

    草木染めの美しさに感動しました。

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  2. saie

    表紙の紙がかっこいいです。箱に使われた墨の色との対比が良いと思います。

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  3. 会場コメント

    箱がステキ!と開けると一転、印象的な赤。

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  4. 会場コメント

    和紙染める様子がとても美しいと思いました。

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