size:210mm×150mm×10mm 42ページ
<作品の説明>
古今東西、萬葉の頃から恋する色は赤!でした。
岩波文庫の万葉集の中から、赤を連想する歌を集めて和本に仕立てました。
万葉の時代にも染められていた、紅色や朱華(はねず)色は今も変わらぬ恋する色として例えられて来ました。
<エピソード、制作時の事等>
万葉集の好きな言葉から追い始めたのですが、最終の選歌に至るまで約2か月かかり、やっと製本作業にはいると、表紙の裏打や染まり具合、綴じる紙の厚さ、硬さなど考慮しなくてはならない点が多くあることを知りました。特に苦労した点は表紙の厚さと紙の重なり具合が上手くいかず、3回ほどやり直し現在の形を選びました。和本一冊をつくる作業ですが奥が深く楽しい時間でした。
<自己紹介>
製本を月1クラスで習い始めて半年が過ぎました、本の修理が上手くなりたいのが動機でした。今回コンクール作品に向き合う時間を通して、ものづくりする楽しさを味わうことが出来ました。
半紙を使い、文字の配置にかなり気を配っていてとても見易く表紙のシボリもとてもきれいでした。コメントも聞かせて頂けて、製本の楽しさも伝わってきて楽しかったです。
いろいろな所に手がかけられていて、全体的に美しい作品でした。