size:148mm×112mm×34mm 44ページ
<作品の説明>
大雪で行倒れかけた商人は、辿り着いた無人の城で歓待を受ける。
だがそこで商人が末娘のために摘んだ薔薇は、城の主である怪獣の宝であった。
「さあ、ラ・ベルちゃんや、これをあげるが、その花一りんが、このあわれなおとうさんに、どんなにたたったか、かんがえもつくまいよ。」
『美女と野獣』というタイトルで知られるフランスの異類婚姻譚。
最初に書かれたヴィルヌーヴ夫人版を大幅に短縮したボーモン夫人版を上製本として仕立てました。
【使用した素材】
・書籍用紙(淡クリーム色) 62kg
・製本用クロス(スウェードタイプ)
・製本用クロス(レザー調)
・ロール箔(金/光沢,銀/光沢)
・3mm幅リボン(緑・金)
・薔薇のチャーム(赤・金)
・花布(赤)
<エピソード、制作時の事等>
「赤」い薔薇のチャームを見つけたことからテーマを連想し、今回の作品に美女と野獣の原作小説を選びました。
商人が薔薇を摘んだことから物語が進んだように、絡みつく薔薇(がついた栞)を取らなければ本が開けないという仕掛けになっています。
その他にも雪の中を迷う商人の足跡や金の文字のメッセージなど原作の要素を散りばめる様に制作しました。
装丁は作中でラ・ベルに贈られた本をイメージして洋書のような仕立てになっています。
<自己紹介>
幽霊組員です。印刷の勉強を始めました。
InDesignにも段々と慣れてきました。次はホットペンにもう少し慣れていきたいです。
La Belle la Bete 素材デザインが好きです。
色あい、フォントのバランスが自分好み、シルバーにワインレッド(?)合いますね。
表紙に糸をぬうという発想がよかった