017 Always Forgetting With You

size:215mm×152mm×26mm 268ページ

<作品の説明>
映画を観るのが好きで、映画のイメージや感じたことを短歌と詩にしました。白紙ページには今後感じたことを書き留めていきます。著作権の都合上、映画タイトルは作品中には掲載できませんでしたがアントオーニの「夜」(1961)やジャック・ドゥミの「天使の入江」(1963)、ズラウスキー「狂気の愛」(1985)などを参照しています。本文・見返には淡クリーム書籍A/4Y<90>を使用し、短歌のページには以前勤めていた竹尾時代にストックしていたファインペーパーを使用しました。

<エピソード、制作時の事等>
短歌がテーマと聞いて、加藤治郎さんや穂村弘さん、木下龍也さんなどの歌人の方の改装本を制作することも検討しましたが、もともと詩のようなものは趣味で書いていたので、この機会に短歌に初挑戦し、短歌と詩の本を作ることに決めました。短歌のページはB5サイズの紙を使用し、白紙の本文ページとの差別化を図りましたが、毎度手で開く手間ができてしまい、ここは改善すべき点だと感じています。

<自己紹介>
大学時代にウィリアム・モリスの研究をしており、ケルムスコット・プレスへの関心やデザインへの興味がありました。卒業後に紙の専門商社(株)竹尾で働き始めてから製本に興味を持ち始めましたが、平日も仕事で紙に触れて土日も紙に触れるとなると、好きなものだとはいえ気持ち的にも参ってしまいそうで、習おうという決断ができませんでした。その後出版社に転職し、電子書籍の部署で働いている中で紙の本の魅力を改めて感じ、製本を習う決心がつきました。


スキル

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2 コメント

  1. 会場コメント

    自分も映画で作品を作ったので親近感。丁寧な作りで素晴らしいです

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  2. あおい

    装丁、写真、本文紙の色が穏やかな空気を醸し出していて、思わず手に取りたくなります。

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