size:245mm×165mm×5mm 50ページ
<作品の説明>
筆と墨で短歌を書くための帳面です。裏打ちクロスに100均の紐で麻の葉綴じをしました。天に綴じたのはその方が筆で書きやすいためです。したがって、本文紙はかなで使う和紙を半分に切って使っています。題せんも厚手の和紙です。
<エピソード、制作時の事等>
「短歌」と聞いて、真っ先に思ったのが「かな」です。私は書道を10年ほど続けていて、かなの課題でよく短歌を書きます。だから、短歌を書く帳面を作ろうとまず思いつきました。和綴じは何度も練習したので楽しく作れました。時間がかかったのは、1ページに書いた短歌と題せんです。ちなみに、題せんは200回以上書きました。はじめは薄い和紙で100回ほど書き、やっと完成し、その和紙の下に淡い色のついた和紙を重ねようと考えたのですが、作った作品に貼り付けた瞬間、和紙が破れてしまい、泣きました。このせいで、厚手の和紙でまた100回ほど練習し、題せんとしました。
<自己紹介>
フランスから日本に移住し、図書館で働きはじめて3年目。修理の仕方を習いたいと思い、まるみず組と出会いました。それから基礎コースに興味を持ち、ほとんど成り行きで昨年の10月から製本の勉強をはじめました。月に1回のコースですが、宿題や復習をのんびりと楽しんでいる日々です。今年はクリスマスにフランスと日本の家族に手作りのノートやアルバムなどをプレゼントできそうなので、いまからワクワクしています。