029 豆本『一握の砂』

size:98mm×83mm×26mm 285ページ

<作品の説明>
作品 青空文庫「一握の砂」石川啄木著
本文  トモエリバーS 52キロ
表紙  製本クロス
見返し 和紙(アルコール染料で染めました)

好きな短歌
 不来方のお城の草に寝転びて空に吸はれし十五の心
が掲載されているため、この歌集を選びました。
望郷や生活苦の歌が多いなか、瑞々しい少年の息づかいが聞こえてきそうな一首で、私にとって短歌と言えば真っ先に頭に浮かぶのはこの歌なのでした。

<エピソード、制作時の事等>
本文用紙が薄手で透けてしまうため、文字の色を薄い色にしてみました。
本文を作るにあたり、豆本ならではの苦労があり、何度も印刷を試して裏表のズレを調整しました。
形にするのがやっとで、デザインの工夫までには至りませんでした。
前回からの課題の糊仕事に加えて、今回は薄紙の裁断、化粧断ちに苦労しました。

どんどん小さくなってしまうため、深追いはしませんでした。

<自己紹介>
本の修理を勉強したくて製本を始めましたが、紙を切り出して一から本を作る事の楽しさに目覚め、組員にしていただきました。
応用クラスでは幽霊状態ですが、月一でDTP講座にて修行中です。今回の豆本の原稿作成のお陰で、Illustratorちゃんと少しだけ仲良くなれました。


スキル

投稿日

2 コメント

  1. 会場コメント

    全体のバランスの良さ

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  2. 会場コメント

    サイズが小さくて難しそうですがきれいでしっかり作られていて素敵でした。見返しが好きです。

    返信する

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