049 さぁ、吟行へ

size:320mm×65mm×17mm 16ページ

<作品の説明>
「短歌」と製本を重ね合わせた時、短冊を束ねたものが思い浮かびました。
吟行に行き、詠んだ歌をその場で短冊に書き留める、そんなことをしたら楽しいかも、とプランを練りました。
持ち歩きするものは、使い勝手をよくしたい。片手で開いても支えがしっかりしていて書きやすいことを意識した時、180度に開けること、両面に書けること、紙がたわまないことの3点で考え、この形になりました。背表紙をつけないことで、和綴本の風情を出すことも意識しました。
装丁は、丁度、自分で草木染めをした糸で織った正絹の布があったので、それを使いました。和の雰囲気に合っているかな、と思っています。

<エピソード、制作時の事等>
一番時間を取ったのは、本文用紙作りです。短冊用の紙を両面使いできる様に張り合わせました。接着剤の水気が多いと紙が波打つので、水の量に気をつけました。また、二つ折りにすると開いたときに弾性が強く、片手で開いた状態を保つ力が必要になるので、折り目に当たる部分は、和紙を使いました。一本の和紙の帯に4枚の短冊が付いている状態です。
表紙に使った布は、自分で絹糸を草木染めし、機織りして作ったものです。間道柄が、縦長の形に映えると思い、選びました。

<自己紹介>
手作業と紙の本、好きなものが二つ重なること、また、子どもの頃に読んだ本を修復したいと思い、製本を習い始めました。制作過程で好きなのは、紙・布選びとかがり。苦手は、採寸(微妙に曲がるー!)。


スキル

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2 コメント

  1. 会場コメント

    何も書いてないけど、何か書いてあるように感じた。

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    • 瀧澤有希子

      コメントありがとうございます。何か動くものを感じていただけたのであれば、嬉しいです。

      返信する

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