size:184mm×145mm×36mm 352ページ
<作品の説明>
paperbackを糸綴じ、柔らかい布表紙に改装しました。
禅僧と俳人の辞世の句を集めた原書は、98%くらい英語、ところどころに作者の名前や句が漢字で載っているという珍しい並び。当たり前に漢字とひらがなで読んできた句をローマ字で発音し、英語の解説を読むのはとても新鮮でした。
しかしこの重い内容に向かい合うには相応の覚悟が必要そうなので、せめて装丁は軽く、柔らかく、心地よくあるよう工夫しました。
<エピソード、制作時の事等>
原書は表紙や本扉、中扉に彼岸花か菊と思われる意匠がほどこされていました。
改装でもこれを踏襲しようと思ったものの、赤い彼岸花は絵面が強すぎる気がしたので、
試行錯誤の末に、ラバーシートの銀と白をオートカッターで切り抜いて
ミシン刺繍で題字を縫った会津木綿に貼りました。
見返しと小口はみゆき染めの塗料を溶かしたシャボン玉を落として装飾しました。
<自己紹介>
まるみず組DTP講師です。
コンクール参加は14回目。今回は各種手仕事をあれこれ仕込みました。
毎回、なにか新しい挑戦をひとつ以上組み込もうと考えて制作しています。
Twitter(X)で制作の詳細を紹介しています。
https://x.com/Hataori_dori
手仕事がとても素敵でした。
見返し、小口の色がとてもよいと思った。
ステキです
装丁の柔らかさと色味、繊細な切り絵が絶妙に合っていて、美しい作品だと思いました。
ミシン刺繍でタイトルを作るやり方が気になります。
柔らかいのに、ただならぬ風貌の本の姿が好きです。
布装でかつやわらかい表紙というのが一番手に馴染み、自分も作ってみたいと思いました。
辞世の句を扱った本というのも第一印象でいいなと思いました。
表紙のデザインが美しい。見返しの感じも内容と合っているよう。
クリエイティブな手仕事、ミシンししゅうが新しいと思った。