size:220mm×112mm×68mm 86ページ
<作品の説明>
かぐや、ケント紙、ジャガードGA、NTラシャ、もみ紙、ウーペケーネスなど。他本文記載。
正岡子規の短歌で赤色にまつわる表現を含む作品を抜粋しました。「口」の中に当てはまる語句は、袋とじ部分にさしこまれた用紙を引き出すと分かるようになっています。その用紙の名前は右ページに載っています。赤色ばかりで目が疲れたら見返しで目を休めてください。
<エピソード、制作時の事等>
赤色にまつわる短歌を選んだ理由は、正岡子規が口の中が赤いホトトギスと喀血に苦しむ自身とを重ね合わせて雅号にしたことにあります。自分で本を作る時に赤色の紙を好んで使うことが多いため、用紙の質感とその名前がすぐ分かるようにしたいと思い、今の自分に作れる範囲でこのような形で製本しました。函の表紙のタイトルが一発書きだったので緊張しました。
<自己紹介>
ワークショップで初めて製本の体験をしたことをきっかけに、4月から基礎生として通い始めました。ワークショップで習った作り方に加え、更に教室で教わったことを家で試してみたり、とできることが少しずつ増えてきて楽しくまた嬉しく感じています。色々な製本の方法を覚えていきたいです。
本の内容に対して全体がとても合っています。
袋綴じの中も赤いからそこからも口の中の赤を感じた。
面白かったです。
正岡子規の作品世界を絵本の構造の中に織り込み遊び心を活かして丁寧な作品に仕上げていると思いました。
斬新なアイデアがgood
そうていがすてきなのと、赤色にまつわる短歌を集めるコンセプトがすてきだと思いました。
様々な紙を使用しているすべてが赤色でこだわりがすごいと思った。引き出すと語句が見える。
作りが、発想が、すごかったです。
さらに凝りに凝ってますね
開いた時の子規がかっこいい
目をひかれた。4月に始めたばかりというのにすごい
本文の口の部分を切り抜いて下の赤い紙を見せているアイデアが斬新で素敵でした!
口の中が凝っています
仕上がりの完成度が高く、このまま販売されていそうな作品です。素材の特徴をよく知っていると思うデザインで、赤づくしにエネルギーを感じます。赤い口の切り込みで伏された歌の一部文字が袋の中のカードに書かれている仕掛けで、歌を味わいつつ、カードを抜いて答え合わせをする、楽しみのある本だと思いました。
ページの上の赤はにじむ血のよう。空いた口の中の真っ赤をどのページでも目に入れてきて否応ない世界観が圧巻。
用紙の種類や欠けた口とか、ストーリーを感じた。
「赤にまつわる」に対しての「口の中」というタイトルに対し、箱を開いた際に目に飛び込む赤、四角くくり抜いた口の中を引き出すなど全体のまとまりが印象的でした。
素人なので詳しくは分かりませんが、完成度が高いと感じました。
また、すべて違う紙を使用したり、「赤」を連想させる部分を穴であけ、袋とじにしたりとアイディアも面白いと思いました。
表紙の子規とホトトギズや、本文の「口」部分を切り抜いて用紙が見えるようにするなど、この本のデザインがどれもスタイリッシュで格好いいです。
工夫が感じられて、作家のこだわりも感じられ、作品に上手にまとめられていると思いました。