093 月標本 ミクロの中のマクロ

size:115mm×33mm×28mm 13ページ

<作品の説明>
少ない単語の中に表される壮大な景色を覗き見る事をイメージして、プレパラートの中に変わりゆく姿の月を集めてみました。プラ板に熱で箔を転写し文字が消えにくくしてみたり、標本どうしを保護するイメージでグラシン紙を間に挟んでみました。

<エピソード、制作時の事等>
最初は月にまつわる短歌を数多く詠んだ西行法師のみで月齢毎の歌を取り上げていこうと思ってましたが、十六夜から下弦の月までの間の月は近代に多くなかなか古い歌を探すのに手間取りました。また形状的に今回和綴じで作成しましたが、元々は柔らかい紙を束ねて綴るモノの為、真逆の硬い紙を何枚も事には向いておらず何度も失敗を繰り返してしまいました。正直他にも色々とやってみたい事が思い浮かびましたが、それをどう形にするのかまとまるのにも時間がかかってしまい消化不良なものとなってしまいましたが個人的に得ることも大きかったと思います。

<自己紹介>
個人的に自己流で革装の豆本サイズのノート作り続けていましたが、昨年より製本をきちんと学ぼうと基礎コースを受講しています。いずれは本文も自分で編集した革装の本格的な物を作れるようになりたいと思っております。


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コメント1件

  1. 会場コメント

    装丁が短歌という感じで良かったです。文字が消えない様な工夫や保護用にグラシン紙を使用しているのが細かくて良かったです。

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