size:157mm×225mm×8mm 20ページ
<作品の説明>
故郷の風景を3冊の和綴じノートで表現しました。表紙の色とかがりの形で季節を感じていただけたら嬉しいです。
材料はすべて和紙です。本文には3種類の因州和紙を使いました。
手ざわりの違いもお楽しみください。
材料は表紙/見返し/本文用紙/かがり糸の順です。表紙のボール紙は厚さ2mm。
「春の芽吹き」
墨流し(因州和紙)、大島紬/千代紙(桜) /因州和紙(手漉き、生成)/光沢のある糸
「瀬戸内の海」
ペーストペーパー(和紙)、大島紬/千代紙(鹿の子)/因州和紙(手漉き、白)/レース糸#20太
「秋さんぽ」
板締め和紙、紬/小川和紙(秋の和歌を書いたもの、顔彩・胡粉・膠液)/因州和紙(機械漉き、生成)/刺繍糸5番(302)
<エピソード、制作時の事等>
すべて和紙を使う、表紙や見返し、かがりも自分でデザインすることが今年の目標。
俳句を詠む母への贈り物として、形は横長のノートとし、心に残る風景を製本で表現することにしました。
ピンクの表紙は春の芽吹きと桜並木、ブルーは瀬戸内海のイメージ、オレンジは秋に散歩した思い出。
布は母の着物(大島紬)を裏打ちしました。かがりは新芽、魚、イチョウの葉をデザイン。
1本の糸でかがる方法が見つかるまで何度も試しました。
見返しは秋のノートのみ、平安の和歌を顔彩で書きました。本文にも季節の模様を描きたかったのですが完成までいたらず、ちょっぴり心残りです。
<自己紹介>
文筆家・書家。文章を書く、装丁、本文デザイン、製本まで、まるごと1冊、自分で本を作りたいと思い、製本の勉強を始めました。
和装本の技法を書の作品づくりに役立てたいと思っています。





糸かがりがステキです
私もかがりのデザインできたらなぁと羨ましく思います
和とじの色んなもようが見れておもしろい