053 おやすみ神たち

size:140mm×213mm×23mm 188ページ

<作品の説明>
私にとっての故郷ってどこなんだろう。生まれたところは病院だ。3歳まで育った家はもうない。小学校入学まで暮らした社宅のことは懐かしく思い出す。転校して小中高を卒業した街を故郷と呼ぶことはない。今、実家があるのは母の故郷だ。
故郷がイメージできず、好きな詩人の「故郷」が収録されている本を改装することにした。少し変わった作りの本だったので、改装といってもギャルドブランシュを入れたことを除けば原装とほとんど変わらない。
本の平の大きさのおよそ9倍もあるタイトルの入ったジャケットは、本に組み入れることはせず簡易帙に仕立て直した。
背:楮紙 見返し:ロクタ紙 ギャルドブランシュ:純鳳髄(台湾) 繋ぎ:典具帖紙 
簡易帙裏打ち:ロクタ紙 かがり糸:麻糸#150(French)

<エピソード、制作時の事等>
「故郷」が収録されている『おやすみ神たち』は写真集でもある。27篇の詩と102枚の写真。
厚い表紙に3種類の本文紙。ノンブルもない。表紙には1篇の詩が箔押しされている。背はホットメルトでがっちり。ばらしてつながないとかがれない。ばらしてつないでかがって、元の形に戻った。のかな?

<自己紹介>
基礎終了後、年に一度のレッスンで首の皮をつないでいる。

 https://www.instagram.com/hexeauspapier/https://www.instagram.com/hexeauspapier/


スキル

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4 コメント

  1. 会場コメント

    谷川俊太郎が大好きなのと、カバーがすばらしかったです。

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  2. 会場コメント

    凝ったつくりで見ごたえがありました

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  3. 会場コメント

    本を包む表紙が面白い。本のかっちり感、銀の文字がステキ。

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  4. 会場コメント

    本の世界観や空気感が澄んでいてキレイだった。

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