062 ふるさとの空なみだにかすみ

size:214mm×154mm×20mm 60ページ

<作品の説明>
失われた故郷をテーマに自作の短歌、短編をまとめました。
短歌は今年歌誌月光88、89号に投稿した連作。
ガザのアルシファ病院の攻撃で子を殺された母親、フクシマ原発事故で故郷を離れた詩人など、其々の人物の視点で歌を詠みました。
短編は、いぬわし書房web文芸誌シンブンガク1号から3号に掲載中の自作です。
箱と表紙は因州和紙。
表紙の皺は蒟蒻糊を何度も塗っては揉む過程で生まれました。蛍と草は和紙ちぎり絵。

<エピソード、制作時の事等>
初めて自分の手で自分の作品を本にしました。
まずワードの冊子印刷から戸惑いました。
作品内容については悲惨さをどうやって歌や散文の言葉にするか、新聞の見出しのような日本語を避けるのに苦労しました。
製本については蛇腹をきちんと折るのも、綺麗にかがるのも難しかったです。
蒟蒻糊もどういう状態で使うかによって、和紙の反応が違う気がしました。
ちぎり絵は初めての挑戦でちぎるのは難しいながら、とても楽しかったです。

<自己紹介>
昨年10月、まるみず組製本基礎講座毎週コースに通い出したのが製本との初めての出会いです。
書くことは若い頃から細々と縁があり、若い頃は文芸翻訳をしたり、今では丸山健二のもとで小説を書き、福島泰樹のもとで短歌、俳句をつくっています。
勤め人生活は少し早めに終了。
ひとり出版さりはま書房をつくり、神保町野共同書店PASSAGEに小さな棚を借りて、本を届けています。

 https://x.com/sarihama_xx


スキル

投稿日

コメント1件

  1. 会場コメント

    和紙で丁寧につくられているのが伝わりました。表紙の蛍に作者の祈りが込められいる気がしました。

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