先人に包まれたあったか道具箱


作者名
おのころ島

材料
・加工用木製ボックスケース
・民芸紙
・和紙の明治初期古文書
・柿渋

作品説明
手芸店で購入した加工用木製ボックスの全面に民芸紙を貼り付け、
その上から、和紙の古文書をちぎって配置し、
最後に上から何度も柿渋を塗って、古風な携帯道具箱を作りました。
もともと本の修理に利用しようと
和紙の古文書がたくさん詰まった段ボール箱を古書市にて安価で買いました。
文書の中身を1枚1枚見ているうちに
150年以上経った今でもこうやって先人の筆跡が残る文書を
ちぎって修復だけに使うのが惜しくなり、
まずはその一部を使って古風な道具箱を作ろうと思い立ちました。
因みに今回購入した古文書は、幕末から明治初期にかけて、
三重縣の銀行関係の文書(もんじょ)のようで、
大量の借用書、土地、用地、山林の記録台帳に加え、
井伊直弼の次男井伊直憲謹書と書かれた毛筆や
江戸時代の伊勢出身の俳人の名がある水墨画の一部が混ざっていました。(真贋は不明)
学術的に値打ちがあるものならしっかり後世に残すためにも、
三重県や滋賀県の博物館に相談してみようと思っています。

販売価格
非売品

自己紹介
古書店巡りをして気に入った古本を購入しているうちに、
傷んだ古書を自分で修理したくなり製本の勉強を始めました。
それまでずっと会社員として「士農工商」の「商」の人生だったので、
製本を通じて「工」の面白さに目覚めました。
自分好みのデザインや形に修理して愛蔵書に変身させるわくわく感を楽しんでいる一方、
1ミリの違いで仕上がりが大きく違ってくる「工」の世界で、
日々自分の仕事に対する向き合い方と重ね合わせながら
反省しつつ自己鍛錬しています。


販売会場はこちら
スキル

投稿日

コメントを送信

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です