size:92mm×75mm×36mm 108ページ
<作品の説明>表紙:切りっぱなしの革
本文:洋紙、和紙各種
(フランス製マーブル紙1枚だけ入っているのわかりましたか?)
和紙の色柄・手触り・繊維のふわふわなど個性あふれる魅力を人物と捉え、ポートレイトのように自由に配置した。
手漉き友禅和紙、機械梳きの安価な和紙、自分で染めた和紙、自宅にごちゃ混ぜに保管している紙は値段なんか関係ない、それぞれの個性が全て。だからポートレイト。
<エピソード、制作時の事等>和紙について図書館で調べ、ネットで調べ、古本屋で古文書修補六十年を買って読み、和紙のトリビアや和綴じの種類を網羅する内容を構想、きっちり完璧な帙に入れた作品を試作するも楽しくないし、なんだか苦行。迫り来る期限、いざ、本番用の和紙を求め紙舗直へ、そこには「産地のお問い合わせおことわり」の張り紙。これには完全にノックアウト。
情報はいらないんだと思ったら一気に自由に。表紙はツヤツヤピカピカの革、貼りやすい本文用紙はたまたま家にあった厚めの洋紙。糸は100円ショップ。題箋代わりに貼った和紙の色と革の色が偶然ピッタリ。背幅は成り行きで最後に表紙のあまりをカット。
自宅にどんどん溜まっていく素敵な紙の山から写真を撮るように和紙を選び、切り取っていく。
紙は、水で伸びて乾いて縮むから、水分多めの糊で本文を歪ませプレスしない。紙の大きさも貼る位置も順番もバラバラ。テキストや資料は一切見ないで作業に没頭する楽しさを思い出しました。
楽しく作るのと、きっちり完璧を目指して作るのどっちも続けていきたいと感じた製本コンクール二回目の参加でした。
<自己紹介>月一基礎クラス半分過ぎました。今年は、テクニカルレッスンに積極的に参加することと、宿題を着実に進めて実力アップを目指します。
製作に取り組んだ時の楽しさが伝わって来ます。楽しいのが一番❗
コメントありがとうございます!
今回のコンクールは、2度楽しみました。墨流し、料紙作りなどの紙づくりから、作品を作り上げるまでの工程。
もう一つは連日会場に行き、皆さんの作品をじっくりと見たこと。作者本人によるギャラリートークを聞きくことで、作品の新たな発見がありました。(お手伝いの最大のご褒美!)