size:98mm×73mm×4mm 40ページ
<作品の説明>和紙に関する和本を作りたいということで、調べたら、『和紙重宝記』というものの存在を知りました。江戸時代、島根県益田市遠田の紙問屋の国東治兵衛が、女子にも子供にもわかるように出版した本です。
表紙:友人からもらった友禅紙(というのでしょうか?)
見返し:教室でつかっている色和紙(余って持って帰ってきたものが大きさがちょうどよかったので使いました)
本文:ポップコーン和紙
糸:レース糸
<エピソード、制作時の事等>去年は洋装本の豆本だったので、今年は和本にしました。
ポップコーン和紙にプリンターで印刷するのが初めてでドキドキ。
本文は『江戸科学古典叢書』に収録されているものをスキャンしました。本文の枠の大きさが1丁ずつちがってしまったのが残念。
『江戸科学…』には翻刻が載っているので、読んでみたら、登場する人物たちの会話の部分が面白いことがわかりました。子供にも読んでほしいという作者の気持ちが伝わります。17丁では、風で飛んでしまった1枚を取りに行く様子が描かれているそうで、1枚でも大切にしていたことがわかります。
<自己紹介>基礎クラス(月1)の2年目です。職場の図書館で本の修理をしています。製本も基礎から学びたく通っています。新しい材料で、新しい本などを作るのは、本を直すとは違った面白さがあります。コンクールはアイディアが浮かばす悩みますが、新たな世界を知る機会になります。今回も、『和紙重宝記』という文献を知ることができました。
サイズも丁度よく中の内容もたのしく、拝見しました。