<作品の説明>和紙を折って畳んで、開いて縒って、結わえて綴じる。ゆるゆるルリユールの「ルリ」ゆる私、よりゆうワタシ、縒り結る和畳紙の交差式ノート。材料は、表紙・本文:柿渋紙、雲竜紙、習字用半紙、襖紙、麻糸、糊少々。道具は、へら、水筆、製本用針、目打ち、はさみ、ペーパーナイフ、蜜蝋、文鎮。
<エピソード、制作時の事等>今回のテーマで和紙を学ぶ機会をいただき有難うございました。金唐紙を模した表紙、白石和紙で紙糸を、八尾和紙を見返しに、五箇山・蛭谷和紙を本文に、天小口は墨流し、と構想したものの妄想に過ぎませんでした。様々な和紙の組合せと折り加減、紙縒りを作るときの水分と繊維の質、糸の太さや引き加減、工程のどれも、和紙の柔軟さと強靭さ・張りに助けられつつ悩みつつ。金唐紙の栞を題箋にしたらと折紙のような製本を目指し、糊を極力用いず、紙を水切り・ちぎって作成しました。
<自己紹介>紙・木・革といった自然素材の手触りや風合いが好きです。手製本を通じて手仕事によるものづくりの道具と技の伝え方と残し方を学びたいと思っています。