07 デジタル切り抜き帖

size:210mm×152mm×14mm 60ページ

<作品の説明>
柳田國男の書物や出版についての話題や材料を中心に集めて切り抜きを貼る小型(A5サイズ)スクラップブックです。
アルバム製本を応用、クラフト紙3枚づつ、のど折りぺらをかがり、スクラップブックにはあまり見られないドイツ装とした。

表紙:2㎜ボール、サテンクロス 本文:クラフト紙

<エピソード、制作時の事等>
カリキュラムレッスンの改装本に柳田國男の文学アルバム(写真集)を選んでいたが、その本は当時の出版書物や肖像画、似顔絵等の写真が豊富だった。
第二次大戦中に書かれた『予が出版事業』と『書物を愛する道』のエッセイを青空文庫で読んで小さい時から本好きだった柳田の原点を見た。
米寿まで活躍した柳田(生誕145年)に敬意を表し、表紙中央のエンボスに19世紀英国のウィリアム・モリス(没後124年)デザインのカット生地を貼って完成させた。
制作中に江戸時代にもスクラップブックを作っていた人物が居た発見もあって愉快になった。
スクラップは長い柳田のヒストリーをクロニクル(chronicle)に整理し直したり、著作をテキストマイニングした。
挙句柳田の顔を相貌心理(morpho-psychologie)分析をしたり止まらなくなってしまった。
同じ装丁で厚み、膨れにより対応する切り抜き帖を作ってみようという気がしている。

<自己紹介>
厚いボール紙を自由な形に精密に切り抜き、箱型を組立てこれに裏打した布を貼った小さな箱を制作しています。
製本基礎クラスでは改装本カリキュラムに入ったところです。

 

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3 コメント

  1. そらまめ書林

    表紙のクロスの色とモリスのお花柄のコントラストがきれいですね。上品で好きなデザインです。

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  2. ひだい

    <エピソード>の「米寿まで活躍した……」の下りが引っ掛かりました。柳田とモリスにどういう繋がりがあるのでしょうか。
    また<説明>に「スクラップブックにはあまり見られないドイツ装とした」とありますが、せっかくならそのあたりについての考察も聞いてみたかったです。なぜドイツ装があまり見られないのか、実際に作ってどう感じたのか……。上記<エピソード>についてもそうなのですが、なぜわざわざそこに言及したのかという疑問だけが残りました。
    本自体はきれいにできていると思います。

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    • 中山邦夫

      ひだい様いつもコメント頂きありがとうございます。駆け出し2年目のものにとって大変貴重なお言葉で励みになります。
      せっかく手に取っていただいたのに、作品紹介キャプションの文字制限と文章力の無さで制作意図が曖昧になってしまいました。<エピソード>については、みかえしに挟んである柳田の略年譜と著作、著作からの抜粋文をデジタル合体させた印刷物(今回一番の労作で折りたたんでいます)がヒントになります。<説明(不足)>のヒントは装飾に付けた紐にあります。いずれも本の機能からは外れてしまっており反省いたします。
      本文が白紙のノートからスクラップブックにやっと移りましたがまだ先は遠いようです。

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