size:152mm×106mm×10mm 40ページ
<作品の説明>
ノートを開くと、表紙・裏表紙が繋がって”丸眼鏡”ができるようにしました。
遠野物語は何度も聞き書きを行い、そして現地を訪れ…柳田氏の眼と耳を回して書かれたという話が印象的だったので、それを少しでも表現できないかと考え、丸眼鏡の中には風景写真を入れました。
<エピソード、制作時の事等>
リボン背でブリッジ部分が表現できそうだけど、眼鏡の両端部分の智(ヨロイ)があった方が更に眼鏡っぽさが増すのでは…と試行錯誤しました。
2回目の授業で作った「糊を使わない製本」が面白かったので、それを応用したものにしたいと決めていましたが、いざ自分だけで作ると失敗の連続でした…。
ただただ作ることに必死だったので、次は素材選びや色味、本文についても考えられるくらい余裕になりたいです。
<自己紹介>
今年の6月から基礎コースに通い始めました。
自分の不器用さに恐れおののいておりますが、製本については勉強してみたいとずっと思っていたので、毎回とても楽しいです。
初コンクールでしたが、現時点でできることや反省点など、身を持って知ることができ、大変有意義でした(紙を買いに行った際、種類の多さに唖然としました…)。
リボンを支持体にする製本でそのリボンをメガネのつるに見立てるというデザインは面白い発想ですね。メガネの中が無地ではなく写真になっているところも良いですね。
丸眼鏡の表現がおもしろく、それだけに他の2ヶ所のリボンになんの意味も持たせていないのが残念。
独力で作ると、いろいろな気づきや学びがあったことと思います。今回の経験を糧にさらに技術・知識を身につけて、またおもしろい作品を作ってくれたらなと思います。
あ、わたしは十数年続けていますが、いまだにあまり余裕はないです(苦笑)。
糊を使わない製本の技術が生かされていて面白いです。
眼鏡に風景が写るというのが柳田國男的でいいなと思いました。
メガネのデザイン、リボンを糸ではさんでるのがオシャレ。
発想が面白い。