size:149mm×110mm×6mm 36ページ
<作品の説明>
鈴木三重吉の『黄金鳥』を自宅のプリンターで印刷して作製しました。
一折中とじの本です。
金のスタンプインクで小口染にしてみました。
また、表紙にはホイルフレークキットで箔押しのようにしました。
『黄金鳥』は青空文庫で見つけたお話で、とても気に入っています。
黄金の羽を拾った主人公のウイリイが馬の力を借りながらお姫様の難題を乗り越えていく話です。
表紙: 製本クロス黒
本文用紙: 淡クリームキンマリ90k
見返し: ファンシーペーパー テーラー68.5kg きなり
羽部分黄土
小口染: watercolorスタンプパッド91ゴールド
製本糸: エスコード麻手ぬい糸タイプ中細生成
箔: ホイルフレークキットゴールデンジュエル
<エピソード、制作時の事等>
お話の中に印象的なアイテムがいくつかあったので、その中の一つである「鍵」をしおり紐につけました。
また、テーマが「金」だったので、金の小口染や天金加工をしたいというのは最初からありました。
小口のカットがあまり綺麗ではないので、ピッシリした小口染にはならなかったのが残念です。
昔の本みたいにかなりへこんだ箔押しをしたいと思い、板紙を彫ってエンボスにしてホイルフレーク箔を乗せる等色々考えましたが、今の私の技術だと難しいと思い、ホイルフレークでの箔のみにしました。
箔押しする動物は鳥にしようかと思ったのですが、最終的には馬になりました。
ホイルフレーク箔は初めて使いましたが、専用のグルーで箔を貼り付けるもので、私が触った限りベタつくとかそういったことはありませんでした。
表紙には穴を開けて、見返しの羽と標題紙の題字が見えるようにしました。
<自己紹介>
豆本や製本が好きです。
製本のワークショップも何度か受講しましたが、継続的に色んな種類の製本を学びたいと思いでカリキュラムレッスンを受講しました。
コロナ禍は部屋の掃除などをしていましたが、物が増えるばかりで片付いた気がしません。