size:99mm×77mm×26mm 144ページ
<作品の説明>
グラスアイとラム革を使用作成しています。
魔法使いの使う魔法の書を開くと、何かが憑依したというイメージ。
今回は金がテーマという事で、金箔入りのグラスアイを使用しました。
背表紙の上下の縁に漆で金箔を付け、細い金のラインは西陣織りに使う和紙に金箔を貼って糸にしたものを使用してみました。
<エピソード、制作時の事等>
元々表紙にグラスアイを入れた物を作っていましたが、開いたら何かがいる…的な物を知人に提案され作成したのがきっかけでした。
今回は独学ながらやってみたい技法の真似事や、作成中などに改善してみたい事など色々チャレンジしてみました。
今回やってみて思い通りにならない工程がいくつかありましたが、チャレンジする事で何か感覚を掴めたような事や、まだまだ試行錯誤が必要な事、今回体験した事でより発展させて試してみたい事など良い経験になりました。
<自己紹介>
20年くらい前に「手で作る本」という本に出会ったのが製本を始めたきっかけでした。
5年程前にグラスアイとラム革を使った小物を作成していましたが3年くらい前から
その小物のデザインを取り入れた豆本型のノートを作る様になりました。
作成していく過程でより本格的な工程をネットの画像などを参考に正解が分からないまま試行錯誤していました。
また、現在は製本のみでノートしか作れていませんが、いずれ自分で本文を作成し印刷所にも出せるデータ作りをずっと学びたいと思い続けていました。
昨年末にこちらでそれらを学べるコースがると知り今年からDTPコースを受講しています。
また、本文が一段落したら今まで分からなかった製本の一工程一工程を本格的に学びたいと今からワクワクしております。
開くと目が合うのにはびっくりした。
が、なにかあるのはわかっていたので、
その驚きは半減してしまっていたと思う。
しかも他のページにはなにもないし、
唐突に目だけがあるという感じ。
アイデアはすごくおもしろいのだから、
もっといろいろ仕込んで、
いかにもなにかが憑依するのに相応しい本にしてほしい。
目が合ってしまった(笑)
怪奇ファンタジーに登場しそうで、物語を感じました。グラスアイは暗黒の女神のよう…。何世代にも渡って、受け継がれてきた書物みたい、とても素敵です。これからも作品を楽しみにしています。