20 懐かしの思い出

size:193mm×150mm×17mm 87ページ

<作品の説明>
テーマ「日本語」ということで、自分が一番最初に触れた日本語はなんだろう?と考え、選んだのは谷川俊太郎の「わらべうた」。改装本表紙には、窓を作り中にビーズを入れました。ちょこっと小さい子でも楽しめるお楽しみを作ってみました。「振ると文字が!なんて言う言葉が出てくるかな?!」。表紙は布プリにレース和紙を印刷。模様が表紙から裏表紙に繋がって見えるように工夫しました。見返し等にも和紙を使用、九州の秋月和紙は青海苔を漉き込んであるので是非ご覧ください。

<エピソード、制作時の事等>
テーマ「日本語」、まず考えたのは、世界で日本しか使ってない文字は何だろう?カタカナとひらがな。自分が初めて触れた日本語は?童謡。初めてふれた日本語は?ひらがな。頭の中でごちゃごちゃ考えながら古書店を巡ったら、谷川俊太郎の「わらべうた」に出会いました。中には読むと楽しいわらべ歌がたくさん、挿絵もすばらしかったので、この本を装丁することにいたしました。さて、制作時、見るだけでも楽しめる部分も作りたかったので表紙に窓を作り、ビーズを入れ込みました。使用しているプラスチックはプラパンです。色々試行錯誤した中で厚みがちょうどいいのがプラパンでした。薄すぎるとぺらぺらしてへこんでしまったりと素材探しがなかなか大変でした。窓の中に入れるビーズも大きすぎると重なって動かなくなり、細かすぎると片隅に固まって動かなるし、ひらがなシールを張るビーズもどうしようかかなり探したり、迷ったりと、自分で考えたけど、もう窓作るの止めて普通の改装本にしてしまいたい!!と挫折しそうでした。ギャルドブランシュとして使用している和紙は、九州の筑前秋月和紙で、青海苔が漉き込んである珍しいものです。これは旅行のお土産にといただいた和紙です。今回はこれを使おうとノリで見返しとノリで合わせたところ、ものすごくノリを吸い込んでしまい、乾かすのに2週間以上かかってしまいました。今回これもよい経験になったと思います。

<自己紹介>
今は基礎もどうにか終了し、気に入った本を装丁しなおして遊んでいます。コロナで家にいる時間も多くなりましたので、読書時間も多くなりました。なぜかいつの間にか体重が増加!!ということでピクミンと一緒に散歩する携帯ゲームでふらふら街歩き。よそさまの庭の花を見ながらリフレッシュする今日この頃でございます。


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8 コメント

  1. 会場コメント

    遊び心が素敵なかわいらしい作品だと思いました。

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  2. 会場コメント

    表紙のビーズいいですね。つい手に取って振ってしまいます。

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  3. 会場コメント

    窓から文字がランダムに見える所。青海苔もすけてみえておいしそう♡

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  4. 会場コメント

    窓からいろんなフレークが見えるところ

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  5. 会場コメント

    表紙の透明なところにビーズが入っていて楽しい

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  6. そらまめ書林

    万華鏡のように小さなビーズがいっぱい入った窓を表紙にあしらう。手製本ならではできる醍醐味ですね。花布もかわいいですね。

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  7. 会場コメント

    買って!(二歳児)

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  8. ひだい

    細部まで丁寧に作られている。
    とくに目を引くのがレース和紙を印刷したというクロス。
    それ自体がきれいなのはもちろん、
    繋がっているように見えるのに感嘆の念を禁じ得ない。
    ……ビーズを入れ込んだ窓はいらなかったのでは?と思ってしまうくらい。
    実際、工夫されたことはわかるものの、
    色も形もかわい過ぎて、
    ちょっと浮いているように感じた。

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